食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740500149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2021年9月~12月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書を公表
資料日付 2021年12月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12月21日、2021年9月~12月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書(94ページ、2021年12月20日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 2021年9月16日から12月8日までの間に、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)27か国及び英国において、家きん(316件)、野鳥(523件)及び捕獲鳥類(28件)で、867件の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスの検出が報告された。家きんでの検出は主にイタリア(167件)から、次いでハンガリー及びポーランド(各35件)から報告された。野鳥での検出の過半数はドイツ(280件)、オランダ(65件)及び英国(53件)から報告された。
 渡り鳥及び留鳥(野鳥)でのHPAIウイルスの持続及び継続的な循環が観察されており、これらは今後数か月間、引き続き欧州の家きん産業にリスクをもたらす。商業農場(鳥インフルエンザのリスクが低いと考えられる種類の家きん生産形態を含む)へのHPAI A(H5)の侵入が頻繁に発生しており、適用されているバイオセキュリティ対策のウイルス侵入を防ぐ能力についての懸念を引き起こしている。短期的な対応、そして、バイオセキュリティ対策の見直しや強化、商業家きん農場の密度の低減、適切なワクチン戦略の可能性など中長期的予防戦略の実施が必要である。
 遺伝子解析の結果により、当該報告期間中に特性評価が行われたウイルスはクレード2.3.4.4bに属することが示された。スウェーデン、ドイツ、ポーランド及び英国で検出され特性評価が行われたHPAI A(H5N1)ウイルスのいくつかは2020年10月以降欧州で循環していたウイルスと関連しており、欧州北部、中央部、南部及び東部では、2021年10月から新たな遺伝子再集合A(H5N1)ウイルスが侵入している。HPAI A(H5N1)はまた、スウェーデン、エストニア及びフィンランドの野生哺乳類で検出されており、現在までに特性評価されたこれらの株の中には、哺乳類における高い病原性及び複製に関連する適応マーカーを有するものがある。
 前回の報告以降、HPAI A(H5N6)によるヒト感染症例13例及びLPAI A(H9N2)ウイルスによるヒト症例2例が中国から報告された。これらのA(H5N6)症例のいくつかは、欧州で循環しているA(H5)ウイルスに近縁のHA遺伝子を有するクレード2.3.4.4bの遺伝子再集合ウイルスによるものであった。
 EU/EEAの一般住民の感染リスクは低い(low)と評価され、職業的に(同ウイルスに)ばく露される人々の感染リスクは低い~中程度(low to medium)と評価されるが、鳥類集団で循環するウイルスの高い多様性のため、その不確実性は大きい。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/2021-12/AI%20Report%20XVIII_draft_published.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7108
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