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資料管理ID syu05740050208
タイトル オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、オーストラリアにおけるパーフルオロ化合物に関する取り組みについて公表
資料日付 2021年12月17日
分類1 -
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概要(記事)  オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は12月、オーストラリアにおけるパーフルオロ化合物に関する取り組みについて公表した。概要は以下のとおり。
 パーフルオロ化合物及びその誘導体は、衣料品、繊維製品、布地の保護、家具、ある種の消火用泡等、幅広い製品に使用されてきた人工化学物質である。汚染された食品に含まれる可能性のある主な汚染物質は三つ、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(パーフルオロオクタン酸)、PFHxS(フルオロヘキサンスルホン酸)である。これらの化学物質のヒトへの影響に関する科学的な文献は、結論が出ていない。しかし、動物実験では、低用量で何らかの影響があることが示されている。
1. パーフルオロ化合物に関するFSANZの取り組み
 2016年、オーストラリア保健省はFSANZに以下について委託した。
・PFOS、PFOA、PFHxSの適切な健康影響に基づく指標値(HBGV)に関するアドバイスの提供
・食事性ばく露の予備的評価の実施
・最も適切なリスク管理措置として、食品規制措置をさらに検討すべきかどうかの評価
 FSANZはレビューを完了し、2016年12月にPFOSの推奨耐容一日摂取量(TDI)である20 ng/kg体重/日、PFOAの推奨TDIである160 ng/kg体重/日を含む適切なHBGVについてのアドバイスを提供した。PFHxSのTDIを設定するには情報が不十分であったが、PFOSのTDIは控えめで公衆衛生を保護するものと思われる。
 2017年、HBGVに関する報告書、食事性ばく露報告書、リスク管理報告書を含む合同報告書が保健省に提出された。
 FSANZは、オーストラリア・ニュージーランド食品基準コード(コード)に最大レベルを設定するのではなく、これらの化学物質による潜在的な食事性ばく露を管理し、低減するために、他の連邦、州及び準州による現在の現場でのリスク管理措置を支持する。FSANZは、この目的のために、PFOSとPFHxSを合計したものとPFOAについて、調査のトリガーポイントを提案した。このトリガーポイントは、州及び準州の食品管轄当局が食品中のパーフルオロアルキル化合物(PFAS)を分析する際に採用し、食品のさらなる調査が必要な時期を特定することができる。
2. サーベイランス
 第24回オーストラリア・トータル・ダイエット・スタディ(ATDS)フェーズ2において、オーストラリアの食生活に含まれる様々な食品中のパーフルオロ化合物を分析した結果、50食品中、PFOAは検出されず、PFOSはわずか二つのみで検出された。PFOSの濃度は非常に低く(10億分の1以下)、同じ食品について国際的に報告されている濃度と同様であった。食品は、スーパーマーケット、コーナーストア、デリカテッセン、市場、テイクアウトショップ等、地域住民の購買習慣を代表する様々な小売店からサンプリングされた。
 食品規制常任委員会(FRSC)の要請により、FSANZは、第27回ATDSの一環として、一般食品供給におけるPFASの監視を最近完了した。第27回ATDSでは、二つの異なる季節にオーストラリアの全州と準州から供給された一般的に喫食される112種類の食品を代表する1、336個の複合サンプルについて、30種類のPFASを検査した。
 本調査では、オーストラリアの一般的な食品に含まれるPFASの濃度は非常に低いことが判明した。PFOSは112種類の食品のうち5種類で検出された唯一の化学物質であり、全サンプルの2%未満であった。一般的なオーストラリア人のPFOSへの全体的な食事性ばく露は、公衆衛生と安全性の懸念がないことを示すTDIより低かった。FSANZが食品基準コードにいて最高レベルのような食品規制措置を検討する現在の必要性はない。
 第27回ATDSをサポートするために、FSANZはPFASが人間の免疫系に影響を与える可能性に関する最近の研究のレビューも行った。このレビューでは、PFASと予防接種に対する免疫反応、感染症に対する感受性、及びアレルギーを含む過敏性反応との関係を評価した。その結論は、いくつかの統計的な関連は見られたものの、環境由来のばく露レベルのPFASがヒトの免疫系に有害であるという一貫した証拠がない。
3. パーフルオロ化合物に関するこれまでの取り組み
 2015年、ニューサウスウェールズ州食品局はFSANZに対し、2008年に欧州食品安全機関(EFSA)が定めたPFOSのTDIと、魚介類中のPFOSの安全最高レベルに関するアドバイスを求めた。この要請は、ニューサウスウェールズ州の局所的な汚染地域と関連して行われた。ニューサウスウェールズ州の対象地域から供給されたカキを消費することによるPFOSの潜在的な推定食事背性ばく露とEFSAのTDIとの比較に基づき、FSANZの予備的結論は、一般集団に対する健康リスクの懸念は低かった。対象地域の他の魚介類を大量に消費する可能性のある人々については、FSANZは、魚類又は甲殻類の一部の種類についてEFSA のPFOSのHBGVを超える可能性があると判断した。しかし、これは一般的な人々には当てはまらないと思われる。
 PFASと免疫調節に関するレビューと更新(PDF版、38ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.foodstandards.gov.au/publications/Documents/PFAS%20and%20Immunomodulatory%20Review%20and%20Update%202021.pdf
 ニューサウスウェールズ州環境保護庁の報告書(PDF版、17ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.epa.nsw.gov.au/resources/epa/152670-seafood-preliminary-preliminary-assessment151103.pdf
地域 大洋州
国・地方 豪州
情報源(公的機関) 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ)
情報源(報道) 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ)
URL https://www.foodstandards.gov.au/consumer/chemicals/Pages/Perfluorinated-compounds.aspx

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