食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05730750149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合域内の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2020年)を公表 |
資料日付 | 2021年12月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12月13日、欧州連合域内の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2020年)(324ページ、2021年11月12日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 EFSA及びECDCによる当該報告書は、2020年に欧州連合(EU)加盟27か国及び非加盟9か国で実施された人獣共通感染症モニタリング活動の結果を提示している。ヒト、食品、動物及び飼料における人獣共通感染症及び同病原体に関する主要な統計情報を提供し、過去の情報を踏まえて解釈している。2020年のEU加盟国のデータ収集及び関連統計情報に二つの事象が影響を与えた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック及び英国のEU離脱である。 2020年に最も多く報告されたヒトの人獣共通感染症はカンピロバクター症で、次いでサルモネラ症であった。これら二つの疾病のヒト確定症例に関するEUの傾向は、2016年から2020年までの期間で横ばい(訳注:統計的に有意な増加又は減少は見られず)であった。 家きんのサルモネラ属菌管理プログラムに関するデータを報告したEU加盟26か国のうち、14か国は全ての家きんカテゴリーで低減目標を達成した。所轄官庁によって行われた様々な動物種のと体に対するサルモネラ属菌の検査結果は、食品事業者の自主検査による結果よりも陽性となる頻度が高かった。これは、両検体採取者がデータを提出したEU加盟国におけるブロイラーと体のカンピロバクター属菌定量結果においても同様であったが、EU全体でみると、これらの割合は同程度であった。 エルシニア症は3番目に多く報告されたヒトの人獣共通感染症(症例数はサルモネラ症よりも10倍少ない)であり、次いで志賀毒素産生性大腸菌(STEC)及びリステリア・モノサイトゲネス感染症であった。リステリア・モノサイトゲネスの感染及びウエストナイルウイルスの感染による疾患は最も深刻な人獣共通感染症であり、致死率は最も高かった。 2020年にEU加盟27か国から報告された集団食中毒は3 ,086件(2019年から47.0 %減)、ヒト症例数は20 ,017例(61.3 %減)であった。集団食中毒の原因病原体として引き続きサルモネラ属菌が最も多く報告された。「卵及び卵製品」中のサルモネラ属菌、「甲殻類、貝類、軟体動物類及びそれらを含む製品」中のノロウイルス、並びに「魚及び魚製品」中のリステリア・モノサイトゲネスが最も関連した病原体/食品の組み合わせだった。 当該報告書では、Mycobacterium bovis又はM. capraeによる結核、ブルセラ菌、トリヒナ、エキノコックス、トキソプラズマ、狂犬病、Coxiella burnetii (Q熱)及び野兎病の最新情報についても提供する。 (以下、同報告書の公表を伝えるEFSAのニュース記事より抜粋) 2020年、EUで最も多く報告された人獣共通感染症はカンピロバクター症であり、症例数は120 ,946例であった(前年は220 ,000例以上)。次いで多く報告されたのはサルモネラ症で、52 ,702人が罹患した(2019年は88 ,000人)。また、報告された集団食中毒の数は47 %減少した。 専門家は、欧州におけるCOVID-19パンデミックが、集団食中毒やヒトの人獣共通感染症報告数の顕著な減少(疾患により7 %~53 %)に影響を及ぼしたことを認識している。症例数の大幅な減少の要因として考えられるのは、健康追及行動(health seeking behavior)の変容、渡航及びイベントの制限、飲食店の閉鎖、隔離、ロックダウン、及びその他の緩和策(マスクの使用、物理的距離の確保及び手の消毒など)である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6971 |
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情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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