食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05730380495 |
タイトル | ノルウェー食品安全庁(NFSA)、ノルウェーにおける抗菌剤の使用及び薬剤耐性(AMR)に関する報告書(2020年)を公表 |
資料日付 | 2021年10月25日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ノルウェー食品安全庁(NFSA)は10月25日、ノルウェーにおける抗菌剤の使用及び薬剤耐性(AMR)に関する報告書(2020年)を公表した。概要は以下のとおり。 2015年、ノルウェーは、薬剤耐性に対する国家戦略(2015年~2019年)において、陸生動物及び養殖魚における抗菌剤の使用に関する四つの削減目標を設定した。その一つは以下のとおりである。 ブロイラー生産において、ナラシンや、抗菌剤耐性を有する他の抗コクシジウム剤(飼料添加物)の使用を段階的に廃止する。その際、動物の健康又は動物福祉に関して妥協しない。また、治療目的での抗菌剤使用を増やさない。 当該報告書は、ノルウェー国立獣医学研究所(NVI)のウェブサイト上で公表された。報告書サマリー(抜粋)は以下のとおり。 ・動物における抗菌剤の使用 ノルウェーの陸生動物における動物用医薬品の総販売量は、5 ,019 kg(抗菌成分)で、2019年と同レベルであった。 馬を含む食料生産陸生動物に使用された動物用医薬品の販売量は4 ,659 kgであった。牛、豚、山羊、めん羊及び家きん等、主要な家畜種に使用する抗菌剤では、引き続きペニシリンの販売量が最も多く、ほとんどがβ-ラクタマーゼ感受性ペニシリンで占められていた。 ・動物及び食品由来の指標菌における耐性 2020年のデータからは、ノルウェーにおける抗菌剤耐性状況は良好であることが示された。多剤耐性(MDR)や、新興の耐性菌(広域スペクトラムセファロスポリン(ESC)耐性大腸菌等)の発生は少なかった。ノルウェーでは、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)が動物又は食品検体から分離されたことはない。2020年の結果も同様であった。 家きん群由来検体においては、大腸菌の大半(79.8%)が、検査対象クラスに含まれる全ての薬剤に対して感受性があった。多剤耐性菌は僅か0.4%であった。 腸球菌(Enterococcus faecium)におけるナラシン耐性の発生に大幅な減少が見られた(2018年24.7%から2020年15.6%)。腸球菌(Enterococcus faecalis)においても減少が見られた。ノルウェーでは、抗コクシジウム剤としてのナラシンのブロイラーへの使用は2015年~2016年に段階的に廃止されたことから、ナラシン耐性の減少は予見された。それ以降、ノルウェーのブロイラーは抗コクシジウム剤を使わずに飼養されている。ただし、一部の群ではコクシジウム症の集団発生の際にナラシンを投与された。バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は検出されず、2018年の結果と同様であった。 ・結論 AMRは、ノルウェーのヒト及び食料生産動物においては、まだ限定的な問題である。ヒトの治療薬及び動物用医薬品の使用量が少ないことが理由である。これは好ましい使用パターンであると同時に、有効な感染症管理措置である。当該報告書のデータからは、AMR抑制への取組みは、食料生産動物部門及び医療部門の双方において成功していることが示された。 当該報告書「ノルウェーにおける抗菌剤の使用及び薬剤耐性の発生(2020年)」(英語、153ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.vetinst.no/overvaking/antibiotikaresistens-norm-vet/_/attachment/download/8571ebbe-400c-4126-890b-b704388cc05b:25f6c077675f249a77152c3cd3ec36ac94d663ee/NORM%20NORM-VET%202020%20KOMPLETT%20versjon%2001.11.2021.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ノルウェー |
情報源(公的機関) | ノルウェー食品安全庁(NFSA) |
情報源(報道) | ノルウェー食品安全庁(NFSA) |
URL | https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/smitte_fra_mat_og_drikke/antibiotikaresistente_bakterier/program_for_kartlegging_av_antibakteriell_resistens_hos_bakterier_i_dyr_for_og_mat__normvet_2020.44609 |
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