食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05730350475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、フランスの家畜において薬剤耐性菌の出現と伝播を防ぐために実施している複数の監視に関する現状を公表 |
資料日付 | 2021年11月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月18日、フランスの家畜において薬剤耐性菌の出現と伝播を防ぐために実施している複数の監視に関する現状を公表した。概要は以下のとおり。 2020年の主な結果について、以下の三氏がQ&A形式で説明する。 ・Jean-Yves Madec氏:ANSESの薬剤耐性科学部長、Resapath(動物の病原菌の薬剤耐性に関する疫学監視ネットワーク)責任者。 ・Gerard Moulin氏:国立動物用医薬品局(ANMV)、局長補佐。 ・Agnes Perrin-Guyomard氏:薬剤耐性に関する国立基準研究所、副所長。 1. ANSESは薬剤耐性に関連した複数のモニタリングシステムを連携させているが、その特性とは? ・動物用医薬品の販売のモニタリングは、国内で認可されている動物用医薬品の抗生物質を100 %カバーしている。この監視により、様々な動物種における抗生物質の使用に関してその実践の変化を追跡することができる(Gerard Moulin氏)。 ・Resapathネットワークは、愛玩動物を含むあらゆる種類の家畜を対象に、病気の動物の薬剤耐性の変化の傾向を監視する(Jean-Yves Madec氏)。 ・国の基準研究所が主導する薬剤耐性の監視は、欧州レベルで調和され、標準化されたシステムに基づいている。その目的は、食料を生産する健康な家畜とその肉を対象とした薬剤耐性を評価・監視することである。これは、監視対象製品の関連産業の代表的なサンプリングに対して実施される監視である(Agnes Perrin-Guyomard 氏)。 2. 2020年の主な結果は? ・動物の抗生物質へのばく露は、全体的に2019年に比べて僅かに減少した。これは、監視当初から確認された傾向が継続している。動物の医療で頻繁に使用され、又、ヒトの医療では重症例のみに使用される抗生物質であるコリスチンへのばく露は、牛、豚、家きんの関連産業については、2014年~2015年の基準レベルと比較して66 %減少した。したがって、第二回Ecoantibio計画によって設定された50 %の削減目標は達成された(Gerard Moulin氏)。 ・薬剤耐性の変化の傾向は依然として良好で、ほとんどの抗生物質、特にヒトにとって極めて重要な抗生物質(セファロスポリンやフルオロキノロン)への耐性は低下又は安定しており、その有効性の維持はヒトの医学において不可欠である(Jean-Yves Madec氏)。 ・全体として、薬剤耐性は低下の傾向にある。サルモネラ属菌はヒトの健康にとって極めて重要な抗生物質に対する感受性を維持している。同様に、ヒトのカンピロバクター感染症治療において、第一選択薬の抗生物質であるマクロライドへのカンピロバクター属菌の感受性は維持されている。検査されたすべての抗生物質に感受性のある大腸菌株(薬剤耐性の伝播の指標種)の割合は、豚を除き、監視対象のすべての動物個体群で増加している。最後に、セファロスポリンに耐性のある大腸菌の発生率は、監視されたすべての状況と動物種において減少している(Agnes Perrin-Guyomard氏)。 当該プレスリリース(12ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/Press2021DPA01.pdf フランスにおける抗生物質を含む動物用医薬品販売の監視に関する2020年報告書(92ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.anses.fr/system/files/ANMV-Ra-Antibiotiques2020.pdf Resapathネットワークに関する2020年報告書(42ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.anses.fr/system/files/LABO-Ra-Resapath2020.pdf 食料を生産する家畜から分離された人獣共通感染症・共生細菌の薬剤耐性監視の総括(2014年~2020年) (58ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.anses.fr/system/files/LABO-Ra-AntibioresistanceBacteries2020.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/r%C3%A9sistance-aux-antibiotiques-chez-les-animaux-quelles-sont-les-principales-conclusions-pour |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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