食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05730140149
タイトル EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)、2020年及び2021年においてEU加盟11か国により付与されたてんさいへのネオニコチノイド系殺虫剤使用の緊急認可に対する評価を完了
資料日付 2021年11月18日
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概要(記事)  EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)は11月18日、2020年及び2021年においてEU加盟11か国により付与されたてんさいへのネオニコチノイド系殺虫剤使用の緊急認可に対する評価を完了した。
 評価の対象となったのは、ベルギー、クロアチア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スペインにより付与されたクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム、チアクロプリドを含む植物防護製品の緊急認可17件である。
 EUにおけるイミダクロプリド、チアメトキサム、クロチアニジンの屋外使用は2018年に禁止され、2020年1月にはチアクロプリドの承認が更新されなかった。この措置は、最初の3物質がハチの健康にリスクをもたらし、チアクロプリドの使用が地下水の汚染につながる可能性があることを示したEFSAによる評価を受けたものである。
 2020 年、欧州委員会(EC)は EFSA に対し、加盟国により付与された緊急認可が、「他の合理的な手段では抑えられない」作物への危険性があったことにより、付与された正当なものであったか否かを、欧州連合(EU)植物防護製品規則に基づき評価するよう求めた。
 EFSAは、17のすべてのケースにおいて、化学的または非化学的な代替製品や方法がなく、利用可能な代替製品に対して害虫が耐性を持つようになるリスクがあったことから、緊急認可は正当化されると結論づけた。
「EFSAは何をしたのか?」
 加盟国11カ国は、緊急認可の申請書と認可前に行った評価をEFSAに提出した。
 EFSAは、これらの情報を英語に翻訳した上で、各国当局が付与した緊急認可の正当性を評価した。
 評価は物質ごとに実施された。例えば、ある加盟国では、てんさいにクロチアニジンとチアメトキサムの2種類のネオニコチノイドの使用が認められていたため、二つの評価が行われた。各評価はさらに、クロチアニジンとアブラムシ、イミダクロプリドとビートフライなど、農薬と害虫の組み合わせに関する評価にも及んだ。
 加盟国には、評価対象となる害虫ごとに、てんさいの害虫防除に対し国内において認可されているすべての利用可能な農薬製品、及びすべての利用可能な非殺虫剤による防除方法のリストアップが求められた。また、害虫防除に関して進行中または計画中の研究に関する情報提供も求められた。
「方法とツール」
 認可は、植物の健康に対する深刻な危険を制御するために必要であるという理由での殺虫剤の使用要求を評価するためにEFSAが2017年に発表したプロトコルを用いて評価された。このプロトコルでは、利用可能なすべての殺虫剤および非殺虫剤による防除方法を評価に含めることが求められている。
 緊急認可について実施された作業を紹介する説明会が2021年11月30日に開催される。EFSAはこの機会に、これまで2回の実施で得られた経験を考慮し、加盟国が農薬の緊急使用を評価するための、より具体的なツール開発の必要性の有無について、関係者からのフィードバックを集める予定である。(EFSAは2018年にも同様の一連の評価を実施している。)
 専用のツールがあれば、加盟国が今後の農薬の緊急使用の申請を評価する方法が強化され、農薬使用量削減や病害虫から収穫物を保護するための代替手段の促進に関する「生物多様性及びFarm to Fork戦略」で設定された目標の達成に寄与できる可能性がある。
 以下URLより当該説明会への申し込み登録が可能(11月26日まで)。
https://www.efsa.europa.eu/en/events/emergency-authorisations-neonicotinoid-pesticides-2020-21
 各国により付与された緊急認可の評価は以下、各URLにて閲覧可能。
・クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを含む植物防護製品に対するベルギーにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6961
・クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを含有する植物防護製品に対するクロアチアにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6967
・イミダクロプリドを含む植物防護製品に対するデンマークにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6965
・クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを含有する植物防護製品に対するフィンランドにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6959
・クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを含有する植物防護製品に対するフランスにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/node/15413
・イミダクロプリドまたはチアメトキサムを含む植物防護製品に対するドイツにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6969
・チアメトキサムを含有する植物防護製品に対するリトアニアにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6963
・イミダクロプリド、チアクロプリド、チアメトキサムを含む植物防護製品に対するポーランドにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6962
・チアメトキサムを含む植物防護製品にに対するルーマニアにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6966
・チアメトキサムを含む植物防護製品にに対するスロバキアにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6964
・クロチアニジンを含む植物防護製品に対するスペインにより付与された緊急認可の評価
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6960
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/news/neonicotinoids-efsa-assesses-emergency-uses-sugar-beet-202021
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