食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05730030482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、リスク評価調査報告書(化学的ハザード評価)「食品中のヘキサブロモシクロドデカン」を公開
資料日付 2021年11月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは11月19日、リスク評価調査報告書(化学的ハザード評価)「食品中のヘキサブロモシクロドデカン」を公開した。概要は以下のとおり。
1. ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)は建設及び包装材料として、主に繊維製品、発泡スチロール、押出法ポリスチレンに使用される添加型難燃剤である。HBCDは長期にわたり環境にとどまり、生体内に蓄積し、食物連鎖により伝搬され、含有量が段階的に増加する可能性がある。
2. HBCDの摂取が急性中毒を引き起こす可能性は低い。動物試験では、HBCDの慢性毒性は主に肝臓、甲状腺ホルモンの恒常性、及び生殖、神経、免疫システムに影響を及ぼす。HBCDに遺伝毒性がなく、実験動物のがんを引き起こすことはない。
3. FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は食品中のHBCDについて安全評価を行っていない。欧州食品安全機関(EFSA)はHBCDの食事性摂取リスクを評価するため、ばく露マージン(MOE)評価を採用した。EFSAはHBCDの慢性摂取量を一日当たり2.35 μg/kg体重(bw)/日と設定した。MOEが24を超える場合、健康への影響は軽微であることを示す。
4. 本研究は、(i)香港で販売されている食品中のHBCD含有量を検出し、(ii)香港の成人集団のHBCDへの食事性ばく露を推定し、(iii)関連する健康リスクを評価することを目的とした。
5. 本研究では、地元小売市場で300個の異なる食品サンプル(食品100種類)を収集した。当該食品は地元での人気度、文献に記載されているこれらの食品のHBCD含有量、及び地元市場での供給状況などに基づき選択した。収集したサンプルは、「海水魚」、「淡水魚」、「魚製品」、「甲殻類」、「軟体動物」、「肉類及び内臓」、「油脂」、「飲料」、「穀物及び穀物製品」、「乳及び乳製品」、「卵及び卵製品」、「野菜及び豆類」、「果物」、「ナッツ及び種実製品」及び「香草及び香料」の15種類の食品群に分類された。
6. 全15食品群のうち、「海水魚」(51中38サンプル)、「淡水魚」(21中19サンプル)、「魚製品」(9中5サンプル)、「油脂」(21中16サンプル)、「軟体動物」(21中12サンプル)、「乳及び乳製品」(24中8サンプル)、「肉類及び内臓」(30中8サンプル)、「卵及び卵製品」(9中7サンプル)、「ナッツ及び種実製品」(12中6サンプル)、「穀物及び穀物製品」(27中4サンプル)、「甲殻類」(9中2サンプル)、「野菜及び豆類」(24中2サンプル)、「香草及び香料」(9中1サンプル)の13の食品群からHBCDが検出された。「飲料」及び「果物」の二つの食品群からはHBCDは検出されなかった。簡潔に言うと、300サンプル中128サンプル(約43%)からHBCDが検出された。含有量は0.01μg/kg~1.2μg/kgの範囲であった。
7. 様々な食品群のHBCDの含有量は、「海水魚」と「卵及び卵製品」の平均含有量が最も高く、「軟体動物」及び「淡水魚」がそれに続いた。「海水魚」、「卵及び卵製品」、「軟体動物」及び「淡水魚」の下限平均含有量はそれぞれ、0.16 μg/kg、 0.16 μg/kg、0.13μg/kg、0.11 μg/kgであった。
8. 香港の成人集団のHBCDへの食事性ばく露については、平均的な摂取量の成人の食事性ばく露量は0.00016~ 0.00091 μg/kg 体重/日(下限値~上限値)、高摂取量の成人の場合(90パーセンタイル値)、0.00041~0.0015 μg/kg 体重/日(下限値~上限値)であった。平均的な摂取量及び高摂取量の成人に相当するMOEsはそれぞれ、15,000 ~ 2,600(下限値~上限値) 及び5,700 ~ 1,600(下限値~上限値)であった。24よりはるかに高く、HBCDによる健康被害を被る可能性は高くはないことを示した。
9. HBCDの主な摂取源は「海水魚」(30.7 %)で、次いで「淡水魚」(21.2 %)、「肉類及び内臓」(20.1 %)、「軟体動物」(11.2 %)、「乳と乳類製品」(7.7 %)であった。他の食品群を介してのHBCD摂取量は、総摂取量の10 %未満であった。
10. 本研究では採取したサンプル総数の約43 %でHBCDが検出された。
11.本研究と他の地方の関連研究の結果に比べると、香港市民のHBCDの食事性ばく露量は低い。算出したMOE値から、香港の成人市民のHBCDによる健康被害を被る可能性は高くない。
12.本研究の結果の成人の食事性HBCDばく露量に鑑みるに、市民は基本的な健康的食生活習慣を変える必要はない。市民は様々な野菜や果物の摂取を含め、バランスの取れた多様性のある食生活を維持すべきである。
報告書本文(32ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/Hexabromocyclododecanes_HBCDD_in_Food_Report_e.pdf
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL https://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/files/Hexabromocyclododecanes_HBCDD_in_Food_Report_c.pdf
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