食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05720020475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、石綿(アスベスト)の経口摂取に関連した危険性の特性評価のための初の科学的文献レビューの実施を公表
資料日付 2021年11月10日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月10日、石綿(アスベスト)の経口摂取に関連した危険性の特性評価のための初の科学的文献レビューの実施を公表した。概要は以下のとおり。
 フランスでは、気道経由による石綿のヒトへの危険性が証明されたことを考慮して、1997年に石綿が禁止されたが、それ以前、石綿は特に建設産業を中心に様々な産業部門で使われていた。したがって、フランスの飲用水の公共配水網の4 %はいまだに石綿セメント管である。
 「配管に対して負荷を与えない安定した土壌中に配水管が設置されている場合、又、輸送される水に石灰が含まれ付着したスケール(scale)が配水管を守る場合、給水される水の中に石綿の繊維が放出されるリスクは低い。しかし、老朽化の激しい配水管の場合は、飲用水中に石綿が存在するリスクを取り除くことはできない」とANSESの水関連リスク評価研究施設の研究者は指摘する。
 石綿の主なばく露源は空気であるため、石綿関連の健康リスクに関する研究は、これまで主に当該ばく露源に関するものがほとんどであった。したがって、国際がん研究機関が2012年に実施した石綿とがんの発症との関連性に関する最新の基準分析は、経口摂取に関連した危険性を明示的に論じていない。
 2016年及び2017年に発表されたイタリアの研究チームによる2つの研究は、特に日常的な飲料水の摂取を介した、石綿の経口摂取に関連した健康リスクが過小評価されていると結論付けている。ANSESは、2017年発表の科学技術分析概要報告書で、この2つの研究について、その結論が根拠とする出版物の質を評価しておらず、当該テーマに関して利用可能なすべての科学的出版物を考慮していなかったことを確認した。その結果、ANSESは系統的な科学的文献レビューを実施して、経口摂取による石綿の危険性を特性評価するための委託を受けた。
 石綿の経口摂取による、特に消化器系がん(食道、胃、小腸、肝臓等)の発症に関する健康への危険性を研究するために、ANSESは当該テーマに関する現時点での知見の網羅的なリストを作成した。石綿の影響に関する研究目録が作られ、ヒトにおける研究4,409件及び動物における研究1,107件の内、研究者は一般の人々における石綿の経口摂取を調査した17件、動物における石綿の経口摂取を調査した19件、石綿への職業ばく露を調査した41件を特定した。作業部会は、石綿へのばく露と消化器系がんの発症との関連性について信憑性を明らかにしうる根拠のレベルを特定するために、これらの研究について標準化した評価を実施した。当該評価により、研究者は根拠のレベルが「不適切」、つまり現在発表されているデータによって、石綿の経口摂取と消化器系がんとの関連の可能性又は関連性の不在について意見を述べることはできないと結論付けた。「既存の研究の大部分は古く、方法論上の限界があり、石綿の経口摂取と消化器系がんとの因果関係を証明することはできない」と作業部会の研究者は説明した。
 一部の配水管における石綿の過去の使用を考慮し、ANSESは石綿の繊維を含む可能性のある飲用水における、場合によってはありうる石綿の繊維の存在を検知するために、的を絞った調査活動の実施を勧告する。これらのデータは今後の研究又は疫学監視研究に利用することができる。さらに、ANSESは石綿セメント管の老朽化の場合に改修や取替を確実に行うために、当該配水管の状態の監視を勧告する。
 当該文献レビューに関する意見書(362ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/EAUX2018SA0001Ra.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/une-premi%C3%A8re-revue-de-la-litt%C3%A9rature-sur-le-danger-possible-de-l%E2%80%99ingestion-d%E2%80%99amiante
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