食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05700640314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ナノマテリアルに関するFAQを公表 |
| 資料日付 | 2021年10月18日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は10月18日、ナノ材料に関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。 ナノ材料は、生産量及び形態の種類が着実に増加している。このことは、消費者に対する新たな種類の負荷に繋がる可能性がある(製品からナノ材料が放出される場合等)。ナノ材料或いはナノ材料を含有する製品が消費者の健康影響となる可能性に対する普遍的な答えはない。そこで、ナノ材料のヒトの健康及び環境に対する潜在的なリスクを取り扱っているのが、ナノ材料の安全性(Nanosafety)に関する調査研究である。 FAQは以下全25問である。 Q1ナノテクノロジーとはどのようなものか? Q2ナノ材料とは? Q3ナノオブジェクトとは? Q4ナノ粒子とは? A4ナノ粒子とは、三次元の外寸が1~100nmのナノオブジェクトであり、出発物質としての種々の化学物質から作られる(金ナノ粒子、銀ナノ粒子、二酸化チタンナノ粒子等)。ナノ粒子という用語は、ナノマテリアルの固体的特性を強調するために包括的に使われることも多い。 Q5ナノファイバー、ナノチューブ、ナノワイヤー及びナノロッドとは? Q6ナノプレートとは? Q7ナノコンポジットとは? Q8ナノ構造の表面を持つ材料とは? Q9天然のナノ材料とは? Q10バイオナノ材料とは? Q11意図せずに生成されたナノ材料とは? Q12ナノプラスチックとは? A12:5mmよりも小さいプラスチック粒子はナノプラスチック、より小さい1~100nmのプラスチック粒子はナノプラスチックと呼ばれる。環境中のマイクロプラスチックの起源及び発生に関しては多くの研究があるが、ナノプラスチックに関する信頼できる知見は限られている。ナノ粒子は、種々のポリマー(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)或いはポリスチレン(PS))からなる可能性がある。サイズ分布が広範囲にわたり、不規則な形をしている場合が多く、環境化学物質と結合している可能性がある。 Q13ナノキャリアとは? A13ナノキャリアはナノカプセルとも言う。ナノスケール構造を持ち、種々の物質の包装や運搬を担う。ナノカプセルは、ミセル、小胞又はリポソームとして存在する脂質、又は、ポリマー等の有機化合物で構成されることが多い。これらは、ほぼ球形の構造であり、特異的に整列した分子のシェルで構成され、内部にパッケージ化された物質が含まれる。 Q14ナノ材料は、これまでにどの製品に使われているのか? Q15化粧品に使用されるナノ材料とは何か? Q16ナノ材料は食品に使用されているのか? A16人工ナノ材料からなる又は人工ナノ材料を含有する食品は、欧州連合(EU)では新食品として規制される。現時点で、規則(EU) 2015/2283の枠組みにおいて食品への使用が認可された特定の人工ナノ材料はない。認可済みの多様な食品添加物の粒子サイズ分布は極めて広範囲にわたり100nm未満の粒子も含まれる。ナノ粒子の割合は多様であり、10~30%に及ぶこともある。認可済みではあるが、試験及び認可された形態以外で使用される場合、例えばナノ粒子として、規制(EC)No. 1333/2008により規定される再評価及び、必要に応じて市場投入の前提条件としての新たな認可が必要となる。食品中には天然のナノ粒子が存在する可能性がある(乳中のナノスケールのカゼインミセルなど)。これらは、人工ナノ材料のみを対象とする新食品規則に基づく「ナノ材料」の範疇にはない。現在食品産業界は、ビタミン、オメガ3脂肪酸、フィトステロール及びフレーバーをリポソームなどの有機材料から作られるカプセルに封入し体内での放出を標的化する機能性食品に取り組んでいる。 Q17包装に使用されるナノ材料は何か? A17包装産業にとって、ナノ粒子のプラスチックやラッカー層にフィラーとして組み込み、ポリマーの表面(ホイル及び容器)のコーティング強化を意図した塗布は関心事である。一部のナノ材料のプラスチック製食品接触材料への使用に関しては欧州食品安全機関による評価が既に行われており、欧州委員会により承認された。関連するナノ材料がプラスチックから放出される可能性はないことが理由であった。承認されたナノ材料は、食品包装の機械的特性又は熱的特性を改善し、紫外線から食品を保護することが可能である。 Q18線維に使用されるナノ材料とは何か? Q19ナノ材料の規制は? A19:法律面では、既存の規制をナノ材料の新しい要件に適合させることが決定した。既存の製品に特化した規則を適応させる当該プロセスはまだ最終化されていないが、全ての製品が独自の法規制によって規制されているわけではない。原則として、全ての製造者は製品の安全性を担保するため、EUの製品安全指令を遵守しなければならない。 Q20製品がナノ材料を含有するかどうはどのようにして分かるのか? Q21ナノ材料は特定の健康リスクとなるのか? A21従来型の材料と比べ、ナノ材料は変化した(部分的には新しい)性質や機能を示す場合がある。このことから生じる以下のような疑問は、BfRがリスク評価で吟味する内容である: ・非ナノスケール材料と比べ、ナノ材料は生物に容易に侵入するので、体内での分布が異なるのか(トキシコキネティクス)? ・ナノ材料は臓器中に長く留まることから(体内持続性)、蓄積して健康にとって有害となる可能性があるのか? ・ナノ材料は比表面積(表面積対体積比)が大きいことから、臓器損傷に繋がると考えられる炎症反応リスクはあるのか? Q22日用品に使われているナノ材料で、これまでに健康影響評価が行われたものは? Q23含有するナノ材料が原因で健康に対して有害な影響が生じた製品はあるか? A23:BfRは、日用品が含有するナノマテリアルが原因のそのような事例は承知していない。 Q24ナノ材料に関する調査研究:連邦当局が追及する戦略とは? Q25:BfRは現在、ナノ材料のどの側面に関して調査研究を行っているのか? A25これまでに検査手法の確立及び適合、ナノ銀、ナノ二酸化ケイ素及びナノ二酸化チタン等に焦点を当てた検査を完了した。食品安全においては、腸管経由のナノ材料摂取、運搬及び細胞への影響(主に腸管及び肝臓)、食品用着色料等の物質、食品サプリメント又はナノプラスチックポリマーに関する試験が行われている。化学物質の安全性においては、ナノ材料の毒性予測改善法の確立が中心である。また、試験及び評価方法を開発するためのナノ特有の機序についても調べている。さらに、消費者志向分野として、3Dプリント等の積層造形プロセスにおける排出量に関する研究が実施されている。 BfRは、ナノ材料のガイドライン及び調査のためのガイドラインの継続的な調整のために、欧州の及び国際的な活動に参加している。 FAQ全文(ドイツ語、10ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-nanomaterialien.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | http://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zu_nanomaterialien-8552.html |
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