食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05670510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのヨーロッパ・イエコオロギ(Acheta domesticus)由来の冷凍及び乾燥調製品(formulations)の安全性を評価した科学的意見書を公表
資料日付 2021年8月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月17日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのヨーロッパ・イエコオロギ(Acheta domesticus)由来の冷凍及び乾燥調製品(formulations)の安全性を評価した科学的意見書を公表した(7月7日採択、PDF版29ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6779)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養、新食品、及び、食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規制(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのヨーロッパ・イエコオロギ(コオロギ科、コオロギ亜科、イエコオロギ属に属する昆虫種Acheta domesticusの個体全体)由来の冷凍及び乾燥調製品の安全性に関し、意見を表明するよう求められた。
 当該新食品は、以下の3形態での市場投入が意図されている。
 (A)湯通した後、冷凍したA. domesticus
 (B)湯通した後、凍結乾燥したA. domesticus
 (C)湯通した後、凍結乾燥し、粉末化したA. domesticus
昆虫は管理条件下で飼育される。
 当該新食品の主成分は、乾燥形態においてはタンパク質、脂肪、繊維質(キチン)であり、凍結形態においては水、タンパク質、脂肪、繊維質(キチン)である。
 NDAパネルは、当該新食品に含有される汚染物質の濃度は、昆虫飼料中の汚染物質含有量に依存する点に留意する。
 さらに、当該新食品が、保存可能な全期間(entire shelf‐life)にわたり提案された規格制限(specification limits)に準拠している場合、当該新食品の安定性に関して安全上の懸念はないことに留意する。
 キチン由来の非タンパク質窒素が存在するため、窒素-タンパク質変換係数6.25を適用すると、当該新食品のタンパク質含有量は過大評価されることにはなるが、それでも当該新食品のタンパク質含有量は高いと判断される。
 申請者は、当該新食品をスナックの形態において、さらに、多様な食品類の食品成分として使用することを提案した。申請者提案の対象集団は、一般集団である。
 NDAパネルは、当該新食品の成分組成及び提案された使用条件を考慮すると、当該新食品の摂取が栄養学上の不利益とはならないことに留意する。
 NDAパネルは、申請者は、当該新食品を用いた遺伝毒性及び亜慢性毒性試験を提供しなかったことに留意する。
 申請者提供の情報によると、当該新食品の上述の調製品3形態は、2018年以降、オランダにおいてヒトの摂取用に販売されており、悪影響は報告されていない。A. domesticusの利用歴、又は、当該新食品の成分組成データから安全性上の懸念は提起されないことをから、NDAパネルは、アレルゲン性を除き、安全性上の懸念を特定していない。NDAパネルは、当該新食品の摂取がA. domesticusタンパク質に対する一次感作の誘因となり、甲殻類、ダニ類、軟体動物類にアレルギーのある個人にアレルギー反応を誘発する可能性があると考えている。さらに、飼料由来のアレルゲンが当該新食品に混入する可能性も指摘される。

 NDAパネルは、当該新食品は提案された用途及び用量において、で安全であると結論する。
 NDAパネルは、他のアレルゲンとの交差反応性を含め、A. domesticusに対するアレルゲン性に関する研究の実施を推奨する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6779
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