食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05670440149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、連合法で予想される安全要件を満たす食用部位の生産を目的とする、ドウモイ酸に汚染された特定のホタテ貝種のshuckingを評価した科学的意見書を公表
資料日付 2021年8月18日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月18日、連合法で予想される安全要件を満たす食用部位の生産を目的とする、ドウモイ酸に汚染された特定のホタテ貝種のshuckingを評価した科学的意見書を公表した(7月14日採択、PDF版57ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6809)。概要は以下のとおり。
 EFSAは、欧州委員会から、shucking後に食用部分における含有量が規制値(regulatory limit)を下回ることが確保される、ホタテ貝全体に含有されるドウモイ酸(DA)量に関する情報を提供するように要請された。ホタテの生産において、shuckingは、殻の大部分を除去することに加え、軟組織の一部を除去し、食用部位である閉殻筋及び生殖腺のみを摂取用に残すことを意味する。ホタテ貝類には、Pecten maximus、Pecten jacobaeus、Chlamys islandica、Aequipecten opercularis、Mimachlamysvariaの5種が含まれる必要がある。さらに、EFSAは、分析サンプルとして使用するホタテ貝の個数を推奨するよう要請された。
 これらの課題への対処を目的として、EFSAは、1種のホタテ貝、Pecten maximusのみに対し、DAに関する適切なデータ、即ち、食用及び非食用部位のプールされたサンプルに関するデータを受理した。濃度レベルの大半は、定量限界(LOQ)を超過しており、これらのデータのみが評価に使用された。
 ほとんどの場合、shuckingにより毒素量が大幅に低減された。統計分析から、生殖腺におけるDA含有量が99%の確度において規制値である20mg DA/kgを下回ることを確保するためには、ホタテ貝全体の含有量が24mg DA/kgを超過してはならないことを示された。筋肉のみにおいて規制値未満であることを確保する場合は、ホタテ貝全体としての臨界値は59mg DA/kgと推定される。筋肉及び生殖腺におけるDA積算値が規制値未満であることを確保する場合は、臨界濃度は127mg DA/kgと算出された。同様の分析は、他のホタテ貝種では不可能であった。
 加盟国からのデータが存在しない場合、公開データが使用された。各ホタテ貝のロット及びホタテ貝採取エリアの準拠/非準拠について確実に結論を下すために要するサンプルサイズの分析では、ホタテ貝間の変動に関する公開データ1件のみが利用可能であり、当該データから、0.40~1.06の変動係数(coefficient of variance(CV))が取得された。分析から、各エリアまたはロットのホタテ貝のDA含有量が準拠/非準拠であると正しく予測されるか否かに関し、95%の確度において正しい予測を確保するためには、報告されているCV最高値1.06に基づき、各エリア/ロットにおけるDA含有量が、規制値の2倍上回る、あるいは、2倍下回る(<10mg/kg、あるいは、>37mg/kg)場合、サンプル当たりホタテ貝10個体で十分であると推定された。しかしながら、15mg DA/kg~27mg DA/kgの含有量を95%の確度において予測するためには、30個体超のホタテ貝を含むプールされたサンプルをテストする必要がある。
 CONTAMパネルは、多様な類似体の相対的効力の再評価を含め、DAのリスク評価の更新を推奨する。ホタテ貝類の異なる部位における毒素含有量の比率を評価するためには、多様なホタテ貝種において、貝全体に対して食用部位に含有されるドウモイ酸に関し、汚染事案から収集された更なるデータが必要となる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6809
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