食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05660290149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、残留農薬の累積リスク評価に関する将来のシナリオに関する外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2021年8月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月6日、残留農薬の累積リスク評価に関する将来のシナリオに関する外部委託機関(オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM))による科学的報告書(2021年7月23日承認、137ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2021.EN-6811)を公表した。概要は以下のとおり。
 高いレベルの消費者保護を確保するために、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005は、農薬の最大残留基準値(MRL)の設定、改正及び削除の申請に関する決定は累積影響を評価する方法が利用可能な場合はそれを考慮しなければならないと規定している。本報告書は、将来の累積リスク評価(CRA)に関する段階的手法の実現可能性を調査する。
 本報告書は神経への影響に関連する累積影響グループ(CAG)に関する15のケーススタディー及び甲状腺機能低下への影響に関連するCAGに関する15のケーススタディーを説明する。各ケーススタディーに関して、段階0(※訳注)、段階I(※訳注)、段階II(※訳注)の計算が実施された。段階IIの評価は、対象物質と対象作物との組合せのばく露量に関連する3つの異なるリスク評価の質問を表す次の3つの異なるシナリオに対して行われた。
1. MRLにおけるばく露量を評価するMRLシナリオ
2. 臨界の(critical)農業生産工程管理(GAP)における対象物質を施用された対象作物へのばく露量を評価するGAPシナリオ
3. 実際の農薬ばく露量を評価し、対象物質の使用頻度を考慮する実際のシナリオ
更に、比較のためパラメーター又は仮定を変更した影響に対応する3つの感度分析が実施された。
 この結果、トリガー値(健康影響に基づく指標値(HBGV)の一定割合等)を段階0で実施すれば、将来のCRAをより効率的に実施できることが明らかになった。 一方、段階別方法では、原則として段階IIの計算では段階Iに比べて総ばく露マージンが大きくなるはずだが、全てのシナリオ及びケーススタディーではそうならなかった。最終的な基準はEFSAの植物、動物、食品及び飼料に関する常任委員会(PAFF)により議論され、合意される必要がある。
(※訳注) 
・段階0 決定論的対象ばく露量(deterministic focal exposure)(すなわち、EFSAの残留農薬摂取量算出モデル最新版(PRIMo3.1)を使用した対象物質/対象作物へのばく露量)。段階0の結果は対象物質の臨界影響に関して導出されたHBGVと比較され、HBGVの割合として表される。段階0は単一の化学的リスク評価であり特定割合のHBGVと比較して、資源を節約するために段階I又は段階IIの評価が免除可能か否かを決定するためのスクリーニング段階として解釈できる。
・段階I 段階0と同様に、PRIMo3.1を使用した確定的な対象ばく露量計算、及び確率論的な過去(retrospective)のCRAから得られるバックグラウンドばく露量を加えたものである。MRLの2倍を超える食品検体中の残留物はバックグラウンドばく露量に考慮されなかった。段階Iの結果は対象物質の特定影響の無毒性量(NOAEL)と比較され、総ばく露マージン(MOET)として表される。
・段階II モンテカルロリスク評価(MCRA)のソストウェアにおける経験的モデル化手法(empirical modelling approach)を使用して対象ばく露量をバックグラウンドばく露量と合計する確率論的ばく露量計算。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6811
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