食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05660050208 |
| タイトル | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、第26回トータルダイエットスタディの報告書を公表 |
| 資料日付 | 2021年8月5日 |
| 分類1 | --未選択-- |
| 分類2 | --未選択-- |
| 概要(記事) | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は7月、第26回オーストラリア・トータル・ダイエット・スタディ(ATDS)の報告書を公表した。概要は以下のとおり。 第26回ATDSでは、オーストラリアの幅広い食品及び飲料について、ストックホルム条約で残留性有機汚染物質(POPs)に分類されている化合物の存在を調査した。これらの化合物には、29種類のダイオキシン及びダイオキシン様化合物(DLC)(以下、ダイオキシン類)、すなわち、ポリ塩化ジベンゾ-p-ダイオキシン(PCDDs)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs)、及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(DL-PCBs)が含まれている。また、PCBの環境中での存在を代表すると考えられる6つの指標NDL-PCBを含む16種類の非ダイオキシン様PCB(NDL-PCB)も含まれている。 オーストラリアの食生活に典型的な33種類の食品及び飲料が、オーストラリアの全州と準州からサンプリングされ、分析のために国立計測研究所(NMI)に転送された。サンプリングは、特定の食品の季節性を考慮して、第1回目は秋(2017年4月)、第2回目は翌年の夏(2018年2月)という2回のサンプリング期間で行われた。合計600個の一次サンプルを採取し、200個の混合サンプル(composite sample)にまとめて分析した。各混合サンプルは、1つの州又は地域からの3つの一次サンプルで構成された。 ダイオキシン類の平均値が最も高かった食品は、鮭の切り身(0.28pgTEQ/g、※訳注1)と魚の切り身(低脂肪)(0.064pgTEQ/g)であった(不検出をゼロと仮定)。オーストラリア・ニュージーランド食品基準コードでは、ダイオキシン類の基準値は規定されていないが、分析結果を欧州連合(EU)が設定した基準値と比較したところ、欧州の基準値を超えるものはなかった。 分析された16種類のNDL-PCB同族体のうち、12種類が検出された。指標となる6種類のPCBはすべて検出され、最も多く検出されたのはPCB28であった。 また、鮭の切り身は、総NDL-PCB(16種類の同族体の合計)の平均下限(LB)濃度が最も高い(1.2μg/kg)ことが分かった。これは、一般的に脂肪分の多い魚に最も高い濃度のPCBが含まれていることを示す国際的なデータと一致している。なお、NDL-PCBについては、いずれのサンプルにおいてもコード又はEUの最大値(ML)を超える値は検出されなかった。 ダイオキシン類の結果を以前のオーストラリアの調査(FSANZ 2004)で報告されたものと比較したところ、最新の結果は概して以前に報告されたものと同等かそれよりも低いことが示された。第26回ATDSで分析されたダイオキシン類及びNDL-PCBレベルは、英国、欧州、カナダ、アフリカのデータとも比較された。全体的に、オーストラリアの食品のレベルは、国際的に報告されているレベルよりも概して低い。 2歳以上のオーストラリア人消費者のLBから上限(UB)までの平均値及び90パーセンタイル(P90)のダイオキシン類の食事ばく露量は、耐容月間摂取量(TMI)の9〜25%(平均値)及びTMIの15〜40%(P90)と推定された。これらの結果は、オーストラリアの消費者のダイオキシン類への食事ばく露が許容できるほど低いことを示している。 NDL-PCBについては適切な毒物学的データがないため、これらの物質について健康影響に基づく基準値(HBGV)を設定することは現在のところ不可能である。そのため、控えめな毒物学的参照点を用いてばく露マージン(MOE)を推定し、ヒトの健康リスクに関するガイダンスを提供した。すべてのMOEが大きく、毒物学的参照点が控えめであることを考慮すると、これらの結果は、オーストラリアの消費者のNDL-PCBへの食餌ばく露が許容できる程度に低いことを示している。 第26回ATDSの結果は、オーストラリアの食生活におけるダイオキシン類とNDL-PCBsのレベルが合理的に達成可能な限り低いことを示している。したがって、必要に応じてオーストラリア・ニュージーランド食品基準コードにPCBのMLを含む現在のリスク管理措置は、ダイオキシン類及びNDL-PCBへのばく露によるすべてのオーストラリア人の食品安全リスクが低いままであることを保証する上で効果的である。 当該報告書(PDF版58ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.foodstandards.gov.au/publications/Documents/26th%20ATDS%20report.pdf FSANZは初めて、すべての分析データ、食事ばく露データ、及び関連データをダウンロード可能なエクセルファイルで以下に提供する。これらのデータは以下のURLから入手可能。 https://www.foodstandards.gov.au/publications/Pages/26th-Australian-Total-Diet-Study.aspx (※訳注1)TEQ(Toxicit Equvalency Quantity、毒性等量):毒性が明らかになっている29種類のダイオキシン類について、最も毒性が強い2 ,3 ,7 ,8-TDCCの毒性を1として、それより毒性の弱いダイオキシン類の量に毒性等価係数(TEF)を掛けて2 ,3 ,7 ,8-TCDDの量として換算し、足し合わせた値。 (※訳注2)TEFは、個々の同族体に適用される重み付け係数で、最も毒性の高い基準同族体の毒性に対する相対的な毒性を示す。 |
| 地域 | 大洋州 |
| 国・地方 | 豪州 |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
| URL | https://www.foodstandards.gov.au/publications/Pages/26th-Australian-Total-Diet-Study.aspx |
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