食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05650730149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州連合域内における遺伝子組換えトウモロコシMON 810の栽培に関する2019年度市販後環境モニタリング報告書の評価を声明として公表
資料日付 2021年7月2日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月2日、欧州連合域内における遺伝子組換えトウモロコシMON 810の栽培に関する2019年度市販後環境モニタリング報告書の評価を声明として公表した(6月10日承認、PDF版39ページ、DOI: https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6683)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAは、Bacillus thuringiensis(Bt)由来の殺虫活性を有するタンパク質Cry1Abを発現するトウモロコシ・イベントMON 810の栽培に関する2019年度市場後環境モニタリング(PMEM)報告書を評価した。
 前年と同様、ポルトガルにおいては保護要件(refuge requirements)が完全に遵守され、MON810品種を栽培するスペイン耕作者による遵守は部分的であった。
 2019年のトウモロコシ生育期にスペイン北東部から採取され、Cry1Ab感受性についてテストされたヨーロッパ・コーンボーラー(ECB、Ostrinia nubilalis(訳: 鱗翅目 ヤガ科 和名 アワノメイガ))及び地中海コーンボーラー(MCB、Sesamia nonagrioides(訳注: 鱗翅目 ヤガ科))の個体群は、トウモロコシMON 810に対する耐性の兆候を示さなかった。
 耕作者アンケート調査及び関連する科学文献の評価から、トウモロコシMON 810の栽培から派生するヒトの健康、動物衛生、あるいは、環境に対する想定外の悪影響は示されなかった。
 総括してEFSAは、2019年度PMEM報告書において提示されたエビデンスは、トウモロコシMON 810の安全性に関するEFSAの既存の評価を無効にすることはないと結論する。
 しかしながら、EFSAは、前年度同様、今後の報告書において修正が必要となる、耐性モニタリングの不備を特定している。2019年に実施された本モニタリング計画では、耕作地における耐性の急上昇を適時に確認するために推奨される、3%の耐性対立遺伝子頻度を検出するためには感度が不十分である点を強調する。したがってEFSAは、同意保持者が、トウモロコシMON 810採用率が高い地域における保護義務を完全に遵守すること、及び、スペイン北東部で採取されたコーンボーラー個体群に対してF2スクリーニングを定期的に実施し、モニタリング計画の感度を向上させることを強く推奨する。
 EFSAは、テオシント(teosinte(訳注: トウモロコシ属の野生種及び野生亜種の総称、メキシコ及び中央アメリカに生息する))の出現等、MON 810の環境リスク評価と関連する、受容環境の新たな特性が出現した場合には、耕作者アンケート調査の修正を推奨する。
 EFSAは、関係するEU加盟国の管轄当局、同意保持者、及び、環境ネットワークが、Btトウモロコシ品種栽培から派生する想定外の悪影響を特定し報告する最良の手法に関するフレームワークを策定するために、協議に参画することを奨励する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6683
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