食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05650310314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、シリコン材料中の揮発性化合物の判定に関する評価手法研究についての研究報告書を公表
資料日付 2021年6月1日
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分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月1日、シリコン材料中の揮発性化合物の判定に関する評価手法研究(Method Evaluatin Study:MES)についての研究報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 当該報告書は、食品接触材料に関するドイツの国立リファレンスラボ(NRL-FCM)が主催した検査機関のための研修に基づく。
1.概要から抜粋
 当該MESの狙いは、シリコン材料中の揮発性化合物の判定に関して、政府の管理ラボ(OCLs)及びNRLsの解析能力を評価する、最近更新された検査手順に関する評価を行う、及び測定上の不確実性を提案することであった。
 以前の調査研究からは、検体の保管、オーブンにおける換気/送風、計量皿の材質及び検体の取扱などのパラメータが、検査結果の再現性及び反復性に影響する場合があることが示された。
 今回、参加者は、以前の調査結果に基づいて適合された手法を用いて、3種類のシリコン材料について、焼き戻し(200℃で4時間)を行った後の質量損失を判定することを求められた。
 MESには、欧州連合(EU)の7加盟国から17の検査機関(OCL9機関、NRL7機関及び大学1校)が参加した。うち16機関が結果を報告した。残り1機関は、COVID-19の影響を受け、結果報告ができなかった。
2.結論から抜粋
 当該MESは、シリコン材料中の揮発性化合物の質量測定に関する適合された手法の堅牢性を判定することなどを目的に企画された。
 所定の検査を行った全てのラボは、要求を満たす z スコアを得た(zは2以上)。疑問が持たれた結果は、検体Bに関する1件のみであった(2<z<3)。要求を満たさない結果及びzスコアは、検査手法から逸脱したことが原因と考えられる(焼き戻し中にオーブン内で換気を行ったなど)。
 非導電性計量皿を使った2検査機関は、要求を満たすzスコアを達成した。疑問が持たれた結果は、検体Cにおける1件のみであった。各データセットが計算から漏れていたか否かにかかわらず、統計的パラメータは軽微な差異と同程度である。非導電性計量皿の使用が予備実験において誤差の原因として特定された場合でも、当該MESにおける結果に関しては軽微な影響としかならない。
 各検体に対して割り当てられた質量損失は、それぞれ1.204%(検体A)、0.357%(検体B)及び0.138%(検体C)であった。シリコン材料中の揮発性化合物に関するLI(level of intereset)は0.5%であることから、これらの値は、大まかに、それぞれ2×LI、LI及び0.2×LIに相当し、当該手法の有効範囲を網羅している。これら3つの値の相対標準偏差の平均値は13%である。検体Cの不均質性がより高いことを考慮すれば、これは、計測上の不確実性が拡大した結果であると推定される(25%)(95%信頼区間、k=1.96)。
 当該MESにより、適合された検査手法は、シリコン材料中の揮発性化合物の重量測定に適していることが明らかになった。当該手法は、同等かつ再現性のある結果に繋がり、検査プロセスの軽微な障害に対しても強いことが示された。しかし、検査手法からの明らかな逸脱は、結果を大幅に歪めることに繋がることから、回避しなければならない。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/350/method-evaluation-study-on-the-determination-of-volatile-compounds-in-silicone-materials.pdf
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