食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05640350149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州医薬品庁(EMA)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)のヒト及び食料生産動物における抗菌性物質の消費並びにそれらに由来する細菌の薬剤耐性出現に関する第三回合同機関間総合分析報告書を公表
資料日付 2021年6月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)及び欧州医薬品庁(EMA)は6月30日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)のヒト及び食料生産動物における抗菌性物質の消費並びにそれらに由来する細菌の薬剤耐性出現に関する第三回合同機関間総合分析報告書(166ページ、2021年6月11日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 ヒト及び食料生産動物における抗菌性物質の消費(AMC: AntiMicrobial Consumption)とそれらに由来する細菌の薬剤耐性(AMR: AntiMicrobial Resistance)出現の総合的分析に関する第3回機関間合同報告書(JIACRA)では、2016年から2018年までに各機関のEU全域のサーベイランスネットワークで得られたデータを取り扱っている。両部門(訳注:ヒト部門及び食料生産動物部門)におけるAMCは、推定バイオマス1kg当たりのmgで示され、国及び欧州レベルで比較された。
 双方の部門で、各国のAMCには相当な差異が認められた。2016年から2018年までの各年において、全体のAMCは食料生産動物の方がヒトに対するよりも低かった(例:2017年では食料生産動物で108.3mg/kg(範囲3.1~423.1)、ヒトで130.0 mg/kg(範囲52.8~212.6))。このような状況が報告されたのは、JIACRAの分析が2011年のデータで開始されて以来、初めてのことである。
 単変量解析及び多変量解析を用いて、細菌と抗菌性物質の選択された組み合わせについて、AMCとAMRの関連性が調査された。食料生産動物とヒトの双方について、同一集団におけるある抗菌性物質系統の消費と、その系統の抗菌性物質に対する細菌の耐性との間には、概ね関連性が認められた。多変量解析は、ヒト由来細菌のAMRの出現、食料生産動物由来細菌のAMRの出現、及び食料生産動物とヒトの両部門におけるAMCの間の関連性の相対的な強さと統計学的有意性を評価するための有用なアプローチであることが示された。細菌と抗菌性物質の特定の組み合わせに関して、ヒト由来の細菌の耐性は、食料生産動物由来の細菌の耐性と関連しており、そしてそれは動物における抗菌性物質の消費と関連していた。分析の結果、これらの関連性の相対的な強さは、抗菌性物質の系統、微生物及び部門によって顕著に異なることが分かった。
 全体として、今回得られた結果は、AMCを低減させるためのさらなる介入は、AMRにも有益な影響を及ぼすことを示唆するものであり、ヒト及び食料生産動物の双方で、感染制御、感染予防及びその他の関連する対策と併せて、抗菌性物質の慎重な使用を促進する必要性を強調する。いくつかの国の動物及びヒトにおいて、未だ高い水準のAMCとAMRが報告されており、これらの介入を強化すべき事がわかる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6712
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