食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05630330294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/4/16~2021/5/21)を公表(豚インフルエンザウイルス) |
資料日付 | 2021年6月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は6月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/4/16~2021/5/21)を公表した(5ページ)。豚インフルエンザウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・豚インフルエンザA(H1)変異型ウイルス(A(H1)v)による感染状況 (1)2021年4月16日、米国はインフルエンザA(H1N1)vウイルスの感染ヒト症例1例の検出を報告した。2021年3月31日、インフルエンザの重症化リスクに関連する基礎疾患のない18歳未満の小児が、ウィスコンシン州でインフルエンザ様疾患を発症した。4月15日、塩基配列解析によりA(H1N1)vウイルス感染が確認され、また当該ウイルスが現在米国で流行している豚インフルエンザウイルスと高い遺伝的類似性を有することが示された。ウイルスは検体から分離され、更なる特性評価が進行中である。感染源の遡及調査により、当該小児はその住居において豚と直接的な接触をしていたことが明らかになった。当該患者は入院せずに回復した。当該患者に関連したヒトからヒトへの伝播は確認されていない。 (2)2021年4月28日、カナダはインフルエンザA(H1N2)vウイルスの感染ヒト症例1例の検出を報告した。当該ウイルスは、マニトバ州のインフルエンザ様疾患を有する個人から採取された検体で確認された。当該症例及びその家族は、3月下旬から4月上旬にかけてのCOVID-19世帯調査の一環として検体が採取された。症状を呈していた別の家族は、インフルエンザA及びBウイルスの検査で陰性であった。当該症例は、発症前の動物との接触は確認されていなかった。しかし、家族の1人は、当該症例が発症する前に豚舎で働いていた。当該症例は入院せずに回復した。当該ウイルスのヘマグルチニン(HA)及びノイラミニダーゼ(NA)遺伝子は、A/Swine/Iowa/A02245578/2020(H1N2)と最も近縁(closely related)であった。疫学、動物衛生及びウイルス学的調査が進行中である。 (3)2021年4月29日、カナダはインフルエンザA(H1N1)vウイルスの感染ヒト症例1例の検出を報告した。当該ウイルスは、2021年4月初旬にマニトバ州の18歳未満の小児から発症直後に収集された検体で確認された。報告時点で、コミュニティにおける疫学、動物衛生及びウイルス学的調査が進行中であった。予備調査により、当該症例及び家族は豚と直接接触していることが明らかになった。4月上旬にそのコミュニティから他のILI症例の報告はなかった。当該症例が罹患した期間中にその地域から収集された呼吸器検体はSARS-CoV-2に陰性であり、インフルエンザ陰性であることも検査されている。当該地域では豚のインフルエンザサーベイランスが進行中であり、インフルエンザA(H1N1)変異型ウイルスの当該ヒト症例が特定されて以来、アクティブサーベイランスが強化されている。8つの遺伝子セグメント全ての塩基配列の解析により、それらが近年マニトバ州で分離された豚インフルエンザA(H1N1)及びA(H1N2)ウイルス株のものと近縁であることが示された。 (4)2021年5月7日、ドイツはインフルエンザA(H1N1)vウイルス感染ヒト症例1例の検出を報告した。当該症例は2021年4月18日にインフルエンザ様疾患を発症したMecklenburg-Western Pomeraniaの17歳の少年である。配列解析により、当該ウイルスが豚インフルエンザAウイルスのEurasian avian-like(EA)系統、特にクレード1C.2.1に属していることが示された。当該患者は発症の数日前に養豚場で働いていた。呼吸器症状を発症した後、SARS-CoV-2感染が疑われたため、隔離された。農場の他の労働者や当該症例の他の家族には症状はなく、また当該症例は回復した。更なる動物衛生及びウイルス学的調査が進行中である。 ・リスク評価 (1)豚インフルエンザウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性 豚インフルエンザウイルスは世界中の多くの地域の豚の間で流行している。地理的な位置により、これらのウイルスの遺伝的特性は異なる。ほとんどのヒト症例は、感染した豚あるいは汚染された環境との接触を通じて豚インフルエンザウイルスにばく露されている。ヒトでの感染はほとんどの場合、軽度の臨床疾患となる傾向がある。これらのウイルスは豚集団で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想される。 (2)豚インフルエンザウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性 現在のエビデンスでは、これらのウイルスがヒトの間での持続的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、その可能性は低い。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://cdn.who.int/media/docs/default-source/influenza/human-animal-interface-risk-assessments/influenza_summary_ira_ha_interface_may_2021.pdf |
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掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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