食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05630290294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/1/30～2021/4/15)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) |
| 資料日付 | 2021年4月27日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 世界保健機関(WHO)は4月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/1/30～2021/4/15)を公表した(7ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・鳥インフルエンザA(H5)ウイルスによる感染状況 (1) 2021年3月2日、中国はインフルエンザA(H5N6)ウイルス感染ヒト症例1例をWHOに届け出た。患者は広西(Guangxi Province)の50歳男性農業従事者で、発症前に裏庭家きんへのばく露があった。2021年2月16日に発症し、同月17日に重症の肺炎で入院、3月2日に死亡した。患者の家きん飼養場所付近の環境検体がインフルエンザA(H5N6)ウイルス陽性であった。 (2) 2021年3月15日、ラオスはインフルエンザA(H5)ウイルス感染ヒト症例1例をWHOに届け出た。Luang Prabang県の5歳男児で、発症前に裏庭家きん(うち1羽は病気)へのばく露があった。2021年2月28日に発症し、3月8日に回復した。3月12日に検体がインフルエンザA(H5)陽性であることが確認され、3月18日にN6亜型であることが確認された。濃厚接触者の検査では、更なる症例は見つかっていない。インフルエンザA(H5N6)ウイルスが隣の村の家きん由来の検体で検出され、また隣接住宅の裏庭家きんで複数の死亡が報告されている。 2014年以降、インフルエンザA(H5N6)ウイルスの感染検査確定ヒト症例31例(中国から30例、ラオスから1例)がWHOに報告されている。 (3) 2021年2月18日、ロシアは2020年12月に7人の臨床検体で鳥インフルエンザA(H5N8)ウイルスが検出されたことをWHOに届け出た。陽性の鼻咽頭臨床検体は、ロシア連邦アストラハン州の家きん農場で検出された鳥インフルエンザA(H5N8)の集団感染を封じ込めるための対応作業に従事した家きん作業従事者から収集されたものであった。7症例の年齢は29から60歳までで、5人が女性であった。当該症例は経過観察期間中(数週間)ずっと無症状のままであった。医学的監視下にあった農場作業者、その家族、又はその他の当該7症例の濃厚接触者のいずれからも明確な臨床兆候は報告されなかった。 今日まで、調査されたヒト症例については、1種類のウイルス(A/Astrakhan/3212/2020)が、塩基配列解析によりA(H5N8)クレード2.3.4.4bと確認されている。当該ウイルスと家きん由来のウイルスはほぼ同一であり、ユーラシア大陸の他の地域の家きん及び野鳥で検出された他のA(H5)クレード2.3.4.4bのウイルスと近縁であった。検体の更なる調査が進行中である。これはヒトにおいて初めて報告された鳥インフルエンザA(H5N8)亜型ウイルスの感染である。 (4) 2021年3月4日、ナイジェリアは、家きんにおける鳥インフルエンザA(H5N1)の集団感染に関連した、鳥インフルエンザA(H5)ウイルスの複数のヒト感染症例が検出されたことをWHOに届け出た。 3月17日現在、鳥インフルエンザA(H5N1)陽性の鳥類へのばく露歴がある鳥類取扱者から収集された鼻咽頭/口腔咽頭スワブ64検体うち、7検体がインフルエンザAウイルス陽性であり、そのうちの3検体がインフルエンザA(H5)陽性であった。インフルエンザ陽性の症例7例全員が無症状であった。ノイラミニダーゼ(NA)亜型は確定できなかった。これらの人々が、インフルエンザA(H5)ウイルスに感染したのか、感染鳥類又は汚染環境へのばく露後に一過的に同ウイルスに鼻咽頭/口腔咽頭が汚染されたのかは、結論が出ていない。 リスク評価： (1) 鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、生きた家きん市場等の、感染した家きん又は汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露されていた。当該ウイルスは動物及び環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想される。個人が症候性であるかどうかに関わらず、感染した家きん又は他の鳥類と濃厚接触している個人から収集された鼻咽頭/口腔咽頭検体でのインフルエンザA(H5)ウイルスの検出は、予想外のことではない。質の高い血清学的調査は、これらの場合に感染と汚染を区別するのに役立つ可能性があり、ヒトの感染リスクのより良い評価を可能にするであろう。 (2) 鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性 医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | 世界保健機関（WHO） |
| 情報源（報道） | 世界保健機関（WHO） |
| URL | https://cdn.who.int/media/docs/default-source/influenza/human-animal-interface-risk-assessments/influenza_summary_ira_ha_interface_apr_2021.pdf |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。