食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05630270149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、フードチェーンを通した薬剤耐性(AMR)の発生及び拡大におけるその環境の寄与に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年6月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月17日、フードチェーンを通した薬剤耐性(AMR)の発生及び拡大におけるその環境の寄与に関する科学的意見書(188ページ、2021年4月29日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 EUの植物由来食品の生産、陸生動物(家禽、牛及び豚)及び水産養殖での薬剤耐性(AMR)の出現及び拡大における食品生産環境(food-producing environments)の寄与について評価が行われた。特定された様々な発生源及び伝播経路のうち、植物由来食品の生産では糞便由来の肥料、灌漑用水及び表面水が、水産養殖では水が、非常に重要であると判断された。陸生動物の生産では、飼料、ヒト、水、空気/粉塵、土壌、野生動物、げっ歯類、節足動物及び備品が可能性のある発生源である。これらのうち、飼料及びヒトによる(AMRの)導入についてはエビデンスがあるが、その他の発生源については、重要性は評価できなかった。
 カルバペネム耐性又は広域セファロスポリン耐性及び/又はフルオロキノロン耐性を有する腸内細菌目細菌(Salmonella entericaを含む)、フルオロキノロン耐性カンピロバクター属菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌及びグリコペプチド耐性腸球菌(Enterococcus faecium及びE. faecalis)など、公衆衛生上、極めて優先度の高い薬剤耐性細菌(ARB: Antimicrobial-Resistant Bacteria)が複数特定された。極めて優先度の高い薬剤耐性遺伝子(ARG: Antimicrobial Resistant Genes/determinants)として、blaCTX-M、blaVIM、blaNDM、blaOXA-48-like、blaOXA-23、mcr、armA、vanA、cfr及びoptrAが報告された。これらの極めて優先度の高い細菌や遺伝子は、一次生産及びポストハーベストの段階の様々な発生源、特に糞便/堆肥、土壌及び水で確認された。すべての部門(植物由来食品生産、陸生動物生産及び水産養殖)において、肥料、水、飼料及び生産環境の糞便微生物汚染の発生を低減させ、動物生産施設内でのARBの残留/再発生を最小限に抑えることが優先事項として挙げられる。適正衛生規範、バイオセキュリティ及び食品安全管理システムの適切な実施が非常に重要である。
 可能性のあるAMRに特化した介入は、開発の初期段階である。発生源や伝播経路の関連性、ARB及びARGの多様性並びに低減対策の有効性に関連した多くのデータギャップが確認された。ワンヘルスや環境に対する取り組みと結びついた、EUレベルでの食品生産環境におけるAMR及びその効果的な管理に関する代表的な疫学的調査及び原因帰属研究が早急に必要である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6651
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