食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05620300149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2021年2月~5月の鳥インフルエンザに関する調査報告書を公表
資料日付 2021年5月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月31日、2021年2月~5月の鳥インフルエンザに関する調査報告書(103ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州28か国で合計3
,555件の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の検出が報告され、約22
,400
,000羽の家きん鳥類が影響を受けた2020年から2021年にかけての流行は、欧州でこれまで発生したHPAI流行の中でも最も規模が大きく、最も深刻なものの1つであると見られる。
 2021年2月24日から5月14日までの間に、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)24か国及び英国において、家きん(n=580)、野鳥(n=1
,051)及び捕獲鳥類(n=41)での、1
,672件のHPAIウイルスの検出が報告された。家きんでの検出の過半数はポーランドから報告されたもので、密集した家きん飼育地域で短期間に297件の集団感染が発生した。次いで多かったのはドイツの168件であった。野鳥での検出数は、ドイツが603件、次いでデンマークが167件、ポーランドが56件であった。欧州北西部では、2021年2月から4月にかけて、HPAIに関連した野鳥の死亡率の第2のピークが観測された。例年と比べ、野鳥におけるHPAIの存続期間が長くなっていることから、家きん農場へのウイルスの侵入だけでなく、野鳥の幼鳥及び哺乳類に対するリスクも継続している可能性がある。そのため、厳格なバイオセキュリティ対策を継続し、日死亡率(daily mortality)の増加や生産パラメータの低下を監視及び報告するよう、農家の意識を高めることが推奨される。
 欧州及びロシアでは、これまでに16種類の遺伝子型が確認されており、これらのウイルスで遺伝子再集合が起こる傾向が高いことが示唆されている。これまでに特性評価されたウイルスは、鳥類型の受容体への高い選択性を保持しているが、ほ乳類への伝播事例や、ほ乳類に適応する散発的な変異が確認されていることから、当該クレード内のウイルスの進化は継続しており、ヒトを含むほ乳類にさらに適応し伝播する能力を高める可能性がある。
 前回の報告以降、中国及びラオスからA(H5N6)HPAIによるヒトの感染症例が2例報告され、また、中国及びカンボジアでA(H9N2)低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)ウイルスによるヒトの感染症例が10例確認された。
 EU/EEAの一般住民の感染リスクは非常に低い(very low)と評価され、職業的に(同ウイルスに)ばく露されるヒトの感染リスクも低い(low)と評価されている。鳥インフルエンザ集団感染対応時にばく露されるヒトは、保護措置を着実に実施し、個人用保護具を厳重に着用し、ばく露後10日以内に呼吸器症状又は結膜炎を発症した場合には直ちに検査を受ける必要がある。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/2021-05/9989.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9989
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