食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05610680298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、終末糖化産物の食事による摂取と肝胆道がんのリスクに関する多国籍コホート研究の結果を公表
資料日付 2021年5月4日
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分類2 -
概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は5月4日、終末糖化産物の食事による摂取と肝胆道がんのリスクに関する多国籍コホート研究の結果を公表した。
 国際がん研究機関(IARC)の研究者らは、マーストリヒト大学医療センター(オランダ)の研究者らと共同で、終末糖化産物(AGEs)の食事による高摂取が、肝臓がんの中で最も多いタイプである肝細胞がん(HCC)のリスクと逆相関し、胆嚢がんのリスクと正相関することを明らかにした。本研究結果は、International Journal of Cancerに掲載された。
 AGEsは、タンパク質や脂質に糖分が付加されたものである。これらは、体内で炎症を誘発する性質、及び酸化を促進する性質があると考えられる。AGEsは、調理中食品に形成される可能性がある。本研究でAGEsの主な摂取源となる食品は、穀類及び穀類加工食品、肉及び肉加工食品、ケーキ及びビスケット、乳製品、魚、ノンアルコール飲料であった。
 欧州におけるがんと栄養に関する前向き研究(EPIC)コホートでの今回の前向き研究には、欧州9カ国から450
,111人が参加した。中央値14.9年の追跡期間の後、肝細胞がん255例、胆嚢がん100例、胆道がん173例が確認された。研究者らは、よく知られた3種類のAGEsの食事による高摂取が、肝細胞がんのリスクと逆相関し、胆嚢がんのリスクと正相関することを見出した。肝内及び肝外の胆管がんとの関連は認められなかった。
 AGEsの食事による高摂取と肝細胞がんのリスクとの間に逆相関が認められ、著者らの仮説とは異なっていた。しかし、様々な感度分析を行った結果、観察された関連性は強固であった。これらの知見を確認するためには、補完的な研究デザインを含めた更なる研究が必要である。
 当該論文は下記URLから入手可能。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.3361
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/dietary-intake-of-advanced-glycation-endproducts-and-risk-of-hepatobiliary-cancers-a-multinational-cohort-study/
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