食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05600340149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、生乳、初乳、乳製品及び初乳ベースの製品の低温殺菌を検証するためのアルカリホスファターゼの使用及び代替検査法に関する科学的報告書を公表
資料日付 2021年4月30日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月30日、生乳、初乳、乳製品及び初乳ベースの製品の低温殺菌を検証するためのアルカリホスファターゼの使用及び代替検査法に関する科学的報告書(73ページ、2021年4月6日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 生乳、初乳、乳製品又は初乳ベースの製品の低温殺菌は、殺菌処理直後のアルカリホスファターゼ(ALP)検査で陰性となる、少なくとも72℃で15秒間又は63℃で30分間の処理、あるいは同等の組み合わせによる処理によって実施されなければならない。牛乳の場合、ISO規格11816-1(訳注:生及び加熱処理済み全乳等に含まれるALP活性の蛍光測定法)に準じて測定された活性が1リットル当たり350 milliunits (mU/L)以下の酵素活性である場合が陰性となる。他の動物種(特にめん羊及び山羊)由来のこれらの製品の低温殺菌を検証するためのALP試験及び代替法の使用並びに限界について評価が行われた。牛由来製品のALP試験の現在の限界も(同評価に)活用されている。
 生の羊乳中のALP活性は牛乳より約3倍高く、山羊乳中の同活性は牛乳より約5倍低いと見られ、また品種によって大きく異なる。これは、季節、泌乳ステージ及び含有脂肪量に影響される。牛乳と同様の割合で病原体の不活性化が起こると仮定し、入手可能なデータに基づくと、低温殺菌された山羊乳及び羊乳のALP活性がそれぞれ300及び500 mU/Lを下回る確率は95~99%(極めて可能性が高い(extremely likely))である。
 現在使用されている主な代替方法は、データロガーを用いた温度モニタリング((熱交換器の)プレートの割れや漏れなど、他のプロセスの不具合は検出できない)及び腸内細菌科細菌の計数(低温殺菌の検証には適していないが、衛生モニタリングには適する)である。ALP以外の特定の酵素の不活性化は、低温殺菌の検証により適切な可能性はあるが、さらなる研究が必要である。熱処理に伴う二次生成物は、その生成に高い温度を必要とするため、低温殺菌のマーカーとしては適していない。低温殺菌マーカーとしての含有ホエータンパク質の変化の適用性に関する最終的な結論を得るためにはさらなる研究が必要である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6576
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