食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590390184
タイトル ノルウェー自然研究所(NINA)、鹿慢性消耗病(CWD)モニタリング報告書(2020年)を公表
資料日付 2021年4月9日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  ノルウェー自然研究所(NINA)は4月9日、鹿慢性消耗病(CWD)に関する2020年のモニタリング報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 2020年にCWD検査が行われたシカ科動物の頭数は22
,527頭であり、22
,000頭という当局の目標は達成された。同年、VinjeのHardangervidda(訳注:Vestfold og Telemark県) の8歳の野生のトナカイ(Rangifer tarandus)(雄)で定型CWDが、Steinkjer(訳注:Trondelag県)の17歳のヘラジカ(Alces alces)(雌)で非定型CWDが確認された。2016~2020年では、定型CWDが野生のトナカイで20例、非定型CWDがヘラジカで7例及びアカシカ(Cervus elaphus)で1例確認された。
 サンプリングでは脳検体及びリンパ節検体の両方を含むこととなっており、収集された検体の72%が両組織を含んでいた。この割合は、2019年の78%及び2018年の80%と比べ、若干低い。
 検査が行われた個体数は十分であったものの、一部の検体については、質及び登録されたデータの改善が課題である(自治体又は地域の表示がなかった:検体の3%、種に関する情報が欠如:検体の2%、検体の由来(狩猟中に得られた個体由来か狩猟以外の理由で死亡した個体由来か)が不明:移動範囲に制限のないシカに由来する検体の9%)。
 更なるサーベイランスにおける重要な目標は、定型CWDが他の地域、特に、野生のトナカイの定型CWDが確認されているHardangervidda及びNordfjella地域近辺に存在するのかを明らかにする一助となるデータを収集することである。現時点で野生のトナカイのCWD1症例が確認されているだけであるHardangervidda については、有病割合に関する更なる知見を得ることも重要である。更には、ヘラジカ及びアカシカの非定型CWDは、定型CWDと比べ感染力(感染性であるとすれば)がより小さいとする支配的な仮定を明らかにするために、サンプリングの数が多いことは重要である。
 過去4年間で得られた知見は、定型及び非定型CWDのどちらに関しても、個体の年齢を知ることの重要性を示している。非定型CWDが確認されたヘラジカ及びアカシカの年齢は12~20歳、定型CWDが確認された野生のトナカイは1~8歳であった。2020年には、一部の地域において、トナカイ、ヘラジカ及びアカシカのシステマティックな年齢判定が行われた。狩猟で得られた個体及び、他の理由で死亡していた、あるいは殺処分された個体のいずれもが対象となった。今後数年間は、選択された地域における当該データ収集を継続することが望ましい。年齢分布に関する情報(狩猟において射殺された個体及び発見時に他の理由で死亡していた個体のどちらに関しても)は、非定型及び定型CWDの有病割合に関する知見の向上に貢献すると考えられる。
 「CWDマッピング及びモニタリング報告書(2020年)(ノルウェー語、英文サマリー付き、42ページ)は以下のURLから入手可能。
https://hdl.handle.net/11250/2735743
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) ノルウェー自然研究所(NINA)
URL https://www.hjortevilt.no/trenger-bedre-kvalitet-pa-skrantesjukeprover/
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