食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05590330149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ヒト、動物及び食品に由来する人獣共通感染症細菌及び指標細菌の薬剤耐性に関する2018~2019年欧州連合総括報告書を公表
資料日付 2021年4月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は4月12日、ヒト、動物及び食品に由来する人獣共通感染症細菌及び指標細菌の薬剤耐性に関する2018~2019年欧州連合総括報告書(179ページ、2021年2月24日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 ヒト、動物及び食品に由来する人獣共通感染症細菌及び指標細菌の薬剤耐性(AMR)に関するデータは毎年欧州連合(EU)加盟国から集められ、EFSA及びECDCが共同で分析し、年次EU総括報告書で報告される。EU域内の動物及び食品中のAMRの年次モニタリングでは、報告年に対応した特定の動物種を対象とする。2018年のモニタリングでは、特に家きん及びそのと体/食肉を対象に、2019年は豚及び1歳未満の子牛並びにそれらのと体/食肉を対象にモニタリングが実施された。2018年~2019年のAMRのモニタリング及び報告では、サルモネラ属菌、カンピロバクター属菌及び指標大腸菌分離株に関するデータ、また、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)/AmpC/カルバペネマーゼ産生と推定される大腸菌分離株の固有モニタリングから得られたデータが含まれる。加えて、複数の加盟国は、動物及び食品中のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の存在に関する自主的な(モニタリングの)データを報告し、いくつかの国では、その薬剤感受性に関するデータを提供している。
 当該報告書では、対象となった主要な食料生産動物集団、関連すると体/食肉検体及びヒトにおける、2018年~2019年の統一化されたAMRモニタリングの主要な調査結果の概要を提供する。可能な場合、豚、子牛、ブロイラー、採卵鶏、七面鳥、と体/食肉検体及びヒトから得られたモニタリングデータをEUレベルで組み合わせて比較した。これらは特に、多剤耐性、完全な感受性(complete susceptibility)(訳注:検証された10系統の抗菌性物質のそれぞれに感受性を示す)及び極めて重要な抗菌性物質(critically important antimicrobials)に対する耐性の組み合わせパターンについて、また、ESBL/AmpC/カルバペネマーゼ産生表現型を示すサルモネラ属菌及び大腸菌株について重点が置かれた。統一化されたパネルが指定する抗菌性物質に対する大腸菌の完全な感受性やESBL/AmpC産生大腸菌の存在割合など、2015年から2019年までの期間における食料生産動物中のAMRに関するアウトカム指標が重点的に分析された。
(以下、当該報告書の公表を紹介するEFSAの記事から抜粋)
 ECDC及びEFSAが公表した報告書によると、サルモネラ属菌とカンピロバクター属菌の相当の割合がヒト及び動物に一般的に使用される抗菌性物質に対して、未だ過去数年と同様に耐性を有していることが明らかになった。
 ヒトでは、数種の感染症の治療に一般に用いられる抗菌性物質であるシプロフロキサシンに対する耐性が、特定のサルモネラ属菌(Salmonella Kentucky)で高い割合(82.1%)で報告された。近年、ナリジクス酸及び/又はシプロフロキサシンに耐性のあるS. Enteritidisが複数の国で報告されるようになっている。これらのサルモネラ属菌でフルオロキノロン耐性及び/又はキノロン耐性の割合が増加しているのは、特に耐性株の拡大を反映していると思われる。
 カンピロバクター属菌では、シプロフロキサシンへの耐性が多くの国で見られており、この抗菌性物質はヒトの同菌感染に対する治療では限定的に使用されている。
 しかし、当該報告書にはいくつかのポジティブな結果も含まれている。2015年から2019年の間に、ヒト由来サルモネラ属菌分離株において、アンピシリン及びテトラサイクリン系への耐性の低下が、それぞれ、EU加盟8か国及び11か国で観察されている。
 また、2015年から2019年の間に、13の加盟国の食料生産動物由来検体のESBL産生大腸菌汚染率にも減少傾向が見られた。ESBL産生大腸菌の特定の菌株がヒトの重篤な感染症の原因となっていることを考えると、これは重要な結果である。
 サルモネラ属菌におけるフルオロキノロン系及び第三世代セファロスポリン系、カンピロバクター属菌におけるフルオロキノロン系及びマクロライド系という、2種類の極めて重要な抗菌性物質に対する複合耐性は依然として低い。これらの極めて重要な抗菌性物質は、ヒトのサルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌による重篤な感染症の治療に多く使われている。
 食料生産動物由来検体中の大腸菌のうち、検査したすべての抗菌性物質に感受性を示すものの割合も増加した。これは、2014年から2019年の期間に、9つの加盟国で観察された。
 EFSAの当該報告書の紹介記事は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/news/resistance-levels-still-high-bacteria-causing-foodborne-infections
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6490

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