食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05590020110 |
| タイトル | カナダ保健省(Health Canada)、フルーツジュース及びフルーツネクター中の総ヒ素に関する基準値(ML)の更新を提案 |
| 資料日付 | 2021年4月9日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | カナダ保健省(Health Canada)は4月9日、フルーツジュース及びフルーツネクター中の総ヒ素に関する基準値(ML)を更新する提案を行った。概要は以下のとおり。 同省は、フルーツジュース及びフルーツネクター中の総ヒ素に関するMLを更新することを裏付ける科学的評価を実施した。同省は、現行のMLを、フルーツジュース及びネクターの種類に基づき、合理的に達成可能な範囲でできるだけ低い値(ALARAの原則)に引き下げることを提案する。引き下げ後のMLは無機ヒ素に関するもので、フルーツジュース及びネクター製品に、摂取ベースで適用される。 評価が行われた結果、同省は、「食品中の汚染物質及び他の品質劣化物質リスト」のPart 2を改正する意向である。 同リストでは、フルーツジュース及びフルーツネクター中の総ヒ素量に関するMLは、摂取ベースで0.1ppmである。 現行のML(0.1ppm)は数十年も前に設定された。それ以降、ヒ素を含有する農薬の果実及び果樹への使用は中止されている。現行のMLは、フルーツジュース及びフルーツネクター中から検出される現在のヒ素濃度を反映していない。 同省は、当該MLを現状に合わせて更新する(引き下げる)ことを提案している。引き下げ後のMLは以下の2種類で、ジュース及びネクター中の無機ヒ素(摂取ベース)に適用される(亜ヒ酸塩 (As III) 及びヒ酸塩 (As V))の総量)。 ・フルーツジュース及びフルーツネクター(ぶどうジュース及びぶどうネクターを除く)：0.01ppm(摂取される製品に対して適用) ・ぶどうジュース及びぶどうネクター：0.03ppm(摂取される製品に対して適用) いずれのMLも、これらの食品が成分として他の食品に使用される場合にも適用される。 上記MLの理論的根拠は以下のとおりである。 カナダにおける食品中のヒ素濃度は、長年にわたり低い水準で安定している。しかしながら、非常に高濃度の無機ヒ素への長期ばく露は、特定のがんリスク及び他の有害な健康影響リスク上昇に影響を及ぼす可能性がある。 フルーツジュースは、カナダの小児におけるヒ素の最大ばく露源である。小児集団における食事経由ばく露や、ヒ素が関連する考えられる健康影響を最小化するため、同省は、フルーツジュース及びフルーツネクター中のヒ素に関する現行のMLを引き下げることを提案する。 前述の2種類のMLは、全てのヒ素ではなく、無機ヒ素として現れるものに適用される。無機ヒ素はヒトの健康にとってより大きな懸念であり、かつ、フルーツジュース及びフルーツネクター中に最も多く存在することが理由である。 他のフルーツジュース及びフルーツネクターと比べ、ぶどうジュース及びぶどうネクターは、天然に含有する無機ヒ素の含有量がより多い。カナダ国民を対象としたモニタリングデータからは、提案されているMLはいずれも、フルーツジュース及びフルーツネクターの種類ごとに、ALARAの原則に基づく。これらの引き下げられたMLは、健康保護の意味合いがより強く、フルーツジュース及びフルーツネクターを介した食事経由のヒ素ばく露リスクを、ジュースの種類に応じて最小化し、可能な限り低減する一助となると考えられる。 同省が提案するMLは、フルーツジュース及びフルーツネクターに摂取ベース(製品ベース)で適用される。これらのMLは、ブレンド飲料又は他の食品の一部としてのジュース及びネクターポーションにも適用される。 これに関する意見募集を2021年6月22日まで行う。 提案の詳細は以下のURLから入手可能。 https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/proposal-update-maximum-level-total-arsenic-fruit-juice-fruit-nectar/document.html |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | カナダ |
| 情報源（公的機関） | カナダ保健省（Health Canada） |
| 情報源（報道） | カナダ保健省（Health Canada） |
| URL | https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/public-involvement-partnerships/proposal-update-maximum-level-total-arsenic-fruit-juice-fruit-nectar.html |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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