食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05580270294
タイトル 世界保健機関(WHO)、WHO-中国合同調査報告書「WHO主催のSARS-CoV-2の起源に関する世界的調査:中国の部(2021年1月14日~2月10日)」を公表
資料日付 2021年3月30日
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分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は、WHO-中国合同調査報告書「WHO主催のSARS-CoV-2の起源に関する世界的調査:中国の部(2021年1月14日~2月10日)」(120ページ)を公表した。目次及び概要(抜粋)は以下のとおり。
(目次)
1. 概要/2. 背景/3. 合同国際チームのメンバー及び作業方法/4. 主な結果/5. 疫学/6. 分子疫学/7. 動物及び環境調査/8. 可能性のある発生経路/9. 結論
(以下、概要より抜粋)
・動物及び環境作業部会の報告
 動物及び環境作業部会は、キクガシラコウモリ(Rhinolophus spp)及びセンザンコウを含む、様々な動物において確認された、SARS-CoV-2に系統学的に関連しているコロナウイルスに関する既存の知見を精査した。しかし、中国全域でのコウモリあるいは野生生物の検体採取及び試験では、SARS-CoV-2の存在は検出されていない。80
,000以上の野生生物、家畜及び家きんの検体が中国の31の省から収集されたが、中国におけるSARS-CoV-2集団感染前後にSARS-CoV-2抗体又は核酸に対する陽性の結果は確認されなかった。華南(Huanan)市場での動物製品の広範な検査では、動物の感染のエビデンスは見つからなかった。
 華南市場が閉鎖された時点の環境検体採取では、923の環境検体のうち、73検体が陽性であった。これは、SARS-CoV-2が広範に表面を汚染していたことを示すもので、感染者、感染動物又は汚染された製品を介してウイルスの侵入が起こったとする説と合致する。
 華南市場へのサプライチェーンには、20か国からのコールドチェーン製品及び動物製品があり、その中には2019年末以前の検体でSARS-CoV-2陽性が報告されている国や、SARS-CoV-2に近縁なウイルス株が確認された国が含まれていた。当該市場で販売された、いくつかの飼養した野生動物(domesticated wildlife)の製品はSARS-CoV-2に感受性があるというエビデンスがあるが、この調査においては当該市場で検体採取された動物製品で陽性を示すものはなかった。パンデミックの初期段階では、ウイルス侵入及び伝播におけるコールドチェーンの潜在的な役割に対する認識がなかったため、コールドチェーン製品は検査されなかった。しかし、これらの知見は潜在的に様々な侵入経路がある可能性を提起する。2020年に行われた武漢の他の市場及び華南市場より上流にある供給者の予備的な検体採取及び検査では、SARS-CoV-2が動物の間で循環しているというエビデンスは示されなかった。
 SARS-CoV-2は、冷凍食品、包装及びコールドチェーン製品に見られるような条件下で感染可能な状態が持続することが分かっている。中国の最近の集団感染における初発症例はコールドチェーンに関連していた。当該ウイルスは、コールドチェーン製品を中国に供給する他の国々からの包装及び製品で確認されており、コールドチェーン製品に付着して長距離を運ばれる可能性があること示している。
 更なる分析では、空間的及び時間的相関を検証し、検体採取において潜在するバイアスを修正し、そしてまた冷凍製品について供給者から華南市場へ遡及調査を試みることとなる。
・ウイルス侵入の、考えられる各経路の可能性に関する合同チームの評価
1. 人獣共通感染症の直接的な種間伝播は、可能性がある~可能性の高い(possible to likely)経路であると考えられる。
2. 中間宿主生物を介した侵入は、可能性の高い~非常に可能性の高い(likely to very likely)経路であると考えられる。
3. コールドチェーン、フードチェーン製品を介した侵入は、可能性がある(possible)経路であると考えられる。
4. 研究所の事故による侵入は、可能性が極めて低い(extremely unlikely)経路であると考えられる。
 WHO神戸センターによる当該報告書(概要及び背景、2021年4月5日付)の日本語訳は、以下のURLから入手可能。
https://extranet.who.int/kobe_centre/sites/default/files/G06_20210330_JP_WHO%20report_SARS-CoV-2%20origins_Summary.pdf
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/who-convened-global-study-of-origins-of-sars-cov-2-china-part-joint-report.pdf
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