食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05570580105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、報告書「FDAの食品安全・栄養調査 2019年調査」を公表
資料日付 2021年3月16日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は3月16日、報告書「FDAの食品安全・栄養調査 2019年調査」(76ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 当該食品安全・栄養調査(Food Safety and Nutrition Survey、FSANS)は、食品安全及び栄養に関する様々な話題に関連する消費者の意識、知識、理解及び自己報告された行動を評価するために設計されたFDAの主要な全国消費者確率調査である。この調査結果は、FDAが、公衆衛生の促進及び保護を目的として、情報に基づくより良い規制、政策、教育及びその他のリスク管理の決定を下せるように支援することを意図している。
 本調査は、居住地ベースのサンプリング方法を使用し、「mail - push to web」方式で実施された(前回は、電話インタビュー方式で実施された)。本調査対象の集団は米国50州及びコロンビア特別区に居住する成人(18歳以上)である。計4
,398件の回答が2019年10月から11月の間に収集された。
 本報告書は、主要な調査結果、質問事項、及び、回答を提示する。頻度は、サンプリング設計と無回答を考慮して重み付けされた。基礎加重(base weight)は、サンプルフレーム(国勢調査地域、戸建て或いは集合住宅(single or multi-unit housing))からのデータを使用して調整された。使用されたデータは、世帯あたりの成人数、及び、5年間にわたるAmerican Community Surveyデータ(2014-2018 ACSデータ)の最新版からの人口統計学的調節(demographic controls)である(性別、年齢、人種、ヒスパニック系の出身地、教育、国勢調査地域、及び、大都市圏での居住に関する調節)。
 以下は、主要な調査結果である。
・食品安全
(1)消費者は、家庭で調理された食品よりも、飲食店で調理された食品が原因で食中毒になる可能性が高いと考えている。
 飲食店での調理法が原因で食中毒になるのは「非常によく起こる」と考える回答者が29%いるのに対し、家庭での調理法が原因で食中毒になるのは「非常によく起こる」と考える回答者はほとんどいなかった(15%)。
(2)消費者は、生の野菜や果物よりも、生の鶏肉や牛肉が汚染されていることを懸念している。
 より多くの回答者が、生の鶏肉(93%)及び生の牛肉(66%)は、生の野菜(9%)や果物(6%)よりも病原微生物を持っている可能性が「高い、又はかなり高い」と考えていた。
(3)病原微生物に対する消費者の意識は、微生物の種類によって大きく異なる。
 サルモネラ属菌(97%)及び病原性大腸菌(88%)の認知度は高いが、カンピロバクター(7%)及び腸炎ビブリオ(4%)の認知度は比較的低くなっている。
(4)手洗いの習慣は、状況によって様々である。
 消費者が石けんで手を洗う可能性は、調理前(68%)あるいは生卵を割った後(39%)よりも、生の食肉に触れた後(68%)が高い。
(5)消費者の大部分は食品用温度計を所有しているが、使用状況は何を調理するかによって様々である。
 回答者の62%が食品用温度計を所有していると報告した。食品用温度計を所有し、食品を加熱調理する人における使用割合は、丸鶏の85%から、牛肉、子羊肉、豚肉の焼成調理で79%、鶏の部分肉で40%、バーガー類で36%、卵料理で23%、冷凍食品で20%と幅があった。
・栄養
(6)大部分の消費者は栄養成分表示(Nutrition Facts label)をよく知っている。
 回答者の87%は食品包装の栄養成分表示を見ている。表示上で消費者が最もよく見る項目4つは、エネルギー量、総糖類、ナトリウム及び一食分量(serving size)である。消費者は、表示を利用する目的として最も頻度が高いのは「食品中のエネルギー量、食塩、ビタミン類あるいは脂質等がどの程度、高いのか、低いのか」、「食品の栄養成分についての概念を得るため」や「別の食品と比較するため」であると報告した。
(7)消費者は包装にある強調表示をよく知っている。
 回答者の80%以上が「添加糖なし」、「全粒」、「有機」、「グルテンフリー」、「低脂肪」、「合成成分なし」「低糖」及び「合成着色料なし」等の表示を見ている。
(8)大部分の消費者は、飲食店でのメニュー表示を見ている。
 大部分の回答者(70%)は、メニュー及びメニューボードに記載されたエネルギー量の情報を見たと報告した。そのような情報を見た回答者のうち、53%がエネルギー量の情報を利用したと報告し、ほとんどの場合、エネルギー量の高いメニュー品目の注文を避けるために、それを利用していると示した。
 本件に関するFDAのニュース記事は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-releases-food-safety-and-nutrition-survey-results
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/media/146532/download
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