食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05560290149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2020年12月~2021年2月の鳥インフルエンザに関する調査報告書を公表
資料日付 2021年3月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月3日、2020年12月~2021年2月の鳥インフルエンザに関する調査報告書(74ページ、2021年2月25日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 2020年12月8日から2021年2月23日までの間に、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)25か国及び英国で、1
,022件(家きん(592件)、野鳥(421件)及び捕獲鳥類(9件))の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスの検出が報告された。検出の多くがフランスから報告されたもので、家きんの集団感染は442件であった。大半はランド地方であり、フォアグラ生産事業が影響を受けている。また、野鳥で6件の検出が報告された。ドイツでは野鳥で207件の検出、家きんでは50件の集団感染が報告された。デンマークでは野鳥で63件、家きんの集団感染が1件報告された。ポーランドでは家きんの集団感染が37件、野鳥で24件の検出が報告された。野鳥及びその環境にHPAI A(H5)ウイルスが継続的に存在しているため、主に家きんの密度が高い地域の施設間でのさらなる拡大の可能性など鳥インフルエンザ侵入のリスクは未だ残っている。
 現在循環しているHPAI A(H5N8)ウイルスは、被害を受けたアヒル農場においても高い致死率を示し得ることから、大量死事例はウイルスの存在の良い指標となるとみられる。しかし、この種の家きん生産システムにおける不顕性のウイルスの拡大も報告されている。監視区域内の家きんの感染の早期検出を促すため、農場従業者に死亡鳥を集めて、まとめて毎週検査する(bucket sampling)ことを奨励し、アヒル施設の臨床検査を補完すべきである。
 欧州及びロシアで現在まで6種類の異なる遺伝子型が確認されており、これらのウイルスが複数回の遺伝子再集合イベントを経る傾向が強いことが示唆されている。入手可能な塩基配列情報に基づくと、欧州で現在循環しているHPAIウイルスにおいて、人獣共通感染可能性に関連すると過去に述べられた既知の変異が定着しているというエビデンスは今のところない。
 A(H5N8) HPAIウイルスによる7症例がロシアから報告された。患者はすべて家きん労働者であり、軽症又は無症状であった。A(H5N6) HPAIウイルスによるヒト症例5例及びA(H9N2) LPAIウイルスによるヒト症例10例が中国から報告された。一般大衆及び旅行に関連した輸入症例のリスクは非常に低い(very low)と評価され、職業ばく露を受ける人々のリスクは低い(low)と評価された。
 鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染は、早期警戒対応システム(EWRS)及び国際保健規則(IHR)の通知システムを通した24時間以内の届出義務がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6497
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