食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05500240297 |
| タイトル | 国際獣疫事務局(OIE)、SARS-CoV-2に対して感受性が高い種の飼育動物を扱うためのガイダンス案を公表 |
| 資料日付 | 2020年11月5日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 国際獣疫事務局(OIE)は11月5日、SARS-CoV-2に対して感受性が高い種の飼育動物を扱うためのガイダンス案(11ページ)を公表した。概要・構成は以下のとおり。 OIEは、ヒトから移入された後のSARS-CoV-2の遺伝的/抗原変異(抗原ドリフト)を示唆する、ミンクの事例に関する最近の調査結果を踏まえて、ヒトから家畜へのスピルオーバーのリスクを減らすためのガイダンス案を公開することを決定した。OIEは各国がこれらのリスク低減戦略を推進し、SARS-CoV-2に対して感受性が高い動物種を監視することを推奨する。 I. 概要 SARS-CoV-2の感染によって引き起こされるCOVID-19は、ある動物の感染源から発生し、ヒトからヒトへの広範な伝播によってパンデミックとなったヒトの疾病である。この新しい人獣共通感染症ウイルスの性質、その広範な分布及び感染に対する一部の動物種の感受性は、感染した人々と感受性の高い動物との接触に起因する動物感染を引き起こし、一部の動物種がSARS-CoV-2の病原巣(reservoir)となる可能性があるという懸念を引き起こしている。動物の自然感染の報告と実験的感染研究の結果を組み合わせることで、SARS-CoV-2感染に対する感受性及び他動物・ヒトへの伝播の観点から動物種を特徴づけるための知見が増加している。 II. 目的 当該ガイダンスは、One Healthアプローチを用いて、SARS-CoV-2感染リスクが中程度から高い種の飼育動物集団に同ウイルスが移入されるリスクを低減するために、獣医サービス、公衆衛生及びその他の関係者を支援することを目的としている。また当該ガイダンスは、動物飼育者/取扱者/所有者/ブリーダー及びその他の政府関係者、民間部門及び一般の人々も利用可能である。 III. 推奨事項 1. 当該ガイダンスの対象となる動物種(2020年10月現在の知識に基づく。) (1)食料生産のために飼育されている動物 SARS-CoV-2パンデミックに関連して、以下に述べる動物種の自然感染の報告はない。 ・家きん:実験的感染は、様々な研究グループによってニワトリ、アヒル及び七面鳥で行われている。これらの実験のいずれにおいても感染の成立を示す結果は得られておらず、家きんは感受性がないことを示している。 リスク評価:ヒトから動物へ、動物からヒトへ、そして動物間の伝播は無視できる(negligible)。 ・豚:実験的感染はいくつかの研究グループによって行われている。それらのほとんどは、動物内でのウイルス増殖など感染の成立を示す兆候を確認できなかったが、より高い感染用量(10の6乗 TICD50/動物)を用いた1グループだけが、1頭で増殖能を有するウイルス、低レベルのウイルスRNA及び抗ウイルス抗体の陽性を確認した。したがって、豚は感受性が低いと見られ、低レベルの感染性をもたらすためには非常に高い感染用量が必要である。 リスク評価:ヒトから動物への伝播は非常に低く(very low)、動物からヒトへの伝播及び動物間の伝播は無視できる。 ・牛:1件の実験的感染研究が報告されている。感染させた6頭の牛のうち2頭は、非常に低レベルのウイルスの複製とそれに続くセロコンバージョンを示した。したがって、牛の感受性は低いと見られる。 リスク評価:ヒトから動物への伝播は非常に低く、動物からヒトへの伝播及び動物間の伝播は無視できる。 (2)毛皮生産のために飼育されている動物 下記の動物種のうち、飼育ミンクでのみ自然感染が報告されている。他の全ての記述は、実験的な感染研究を通じて得られたデータに基づいている。 ・イタチ科(ミンク及びフェレット類) リスク評価:ヒトから動物への伝播は高く(high)、動物からヒトへの伝播は中程度(moderate)、動物間の伝播は非常に高い(very high)。 ・タヌキ リスク評価:ヒトから動物への伝播は高く、動物からヒトへの伝播は中程度、動物間の伝播は高い。 (3)食料及び毛皮の生産のために飼育されている動物 ・ウサギ リスク評価:ヒトから動物への伝播は低く、動物からヒトへの伝播も低い。 2. 様々な飼育システムに関連するリスクの特定 2.1. ヒトから飼育動物及び他の家畜へのSARS-CoV-2移入のリスク 現在のエビデンスに基づくと、ミンク及びフェレット類などのイタチ科動物並びにタヌキにおいて、ヒトから動物群へのSARS-CoV-2の移入リスクは高い。また、同リスクはウサギでは低く、その他の家畜動物種では無視できる。結果として、ミンク及びフェレット類(もしかすると(possibly)タヌキ及びウサギ)以外の飼育動物については以下の2.2~2.7に関するリスクは無視できると考えられる。 2.2. 飼育動物とヒトの間でのSARS-CoV-2伝播のリスク/2.3. 飼育動物と他の家畜との間でのSARS-CoV-2伝播のリスク/2.4. 動物の移動による異なる農場間でのSARS-CoV-2伝播のリスク/2.5. 感染したヒトを介した異なる農場間でのSARS-CoV-2伝播のリスク/2.6. 感染したミンクの死骸又は製品の輸出入を介した国/地域間でのSARS-CoV-2伝播のリスク/2.7. 飼育動物、家畜、野生動物あるいは野生化した動物がSARS-CoV-2の病原巣となるリスク 3.リスクの経路及びリスクの軽減 3.1. 作業者又は訪問者による農場へのウイルス移入/3.2. 農場への新しい動物の導入/3.3. 有害生物及び自由に移動する動物/3.4. 給餌慣行/3.5. 廃棄物管理/3.6. 洗浄及び消毒/3.7. 高リスク行動/3.8. 資材及び車両/3.9. 空気感染/3.10. 突然変異 4.動物及び/又は作業者のSARS-CoV-2感染が疑われる場合又は確認された後の対応 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 国際獣疫事務局(WOAH) |
| 情報源(報道) | 国際獣疫事務局(OIE) |
| URL | https://www.oie.int/fileadmin/Home/MM/Draft_OIE_Guidance_farmed_animals_cleanMS05.11.pdf |
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