食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05500220475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全局(ANSES)は11月18日、動物における抗生物質の普及について監視し、理解を深めるべきであると公表
資料日付 2020年11月18日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全局(ANSES)は11月18日、報告書の2019年の結果から動物における抗生物質の普及について監視し、理解を深めるべきであると公表した。
 全般的に耐性菌の割合は減少、又は横ばいであった。とりわけ大腸菌については以下のとおりであった。
 第3及び第4世代のセファロスポリン系及びフルオロキノロン系の薬剤耐性はヒトの健康に非常に重要であり、代替品がほとんどないことから特に監視された。これらの抗生物質については、耐性菌の割合は低く、ここ数年は減少している。セファロスポリン耐性菌の割合は豚及び家きんにおいて1%で最も低く、猫において4%で最も高かった。フルオロキノロン耐性菌の割合は、豚、七面鳥、馬において3%で最も低く、牛において8%で最も高かった。
 コリスチンも注意深く監視されているが、15年前から耐性は抑制されていていて、耐性菌は減少している。
 他の抗生物質の耐性については、全般的にわずかに減少しているか横ばい傾向である。状況は動物種によって様々である。2014年以前に明らかな減少が確認された家きんについては、耐性菌の割合は最も低く、雌鶏と若鶏についてはせいぜい30%、七面鳥については40%であった。耐性菌の割合が高かったのは豚及び牛で、各々65%、75%であった。
 多剤耐性菌は全ての動物種で減少している。2019年は牛の多剤耐性菌の割合が最も高く15.5%で、最も低いのは七面鳥で2%であった。
 抗生物質への動物のばく露レベルについては以下のとおり。
 ばく露レベルは1999年に調査が開始して以降最も低かった。抗生物質の使用量を5年間で25%減少させるという計画の基準年となる2011年と比較して、全ての動物種の抗生物質へのばく露レベルは45.3%減少した。2019年は2018年と比較して10.9%減少した。
 この傾向は動物種によって異なり、ばく露レベルは牛、豚、家きんで、各々9.9%、16.4%、12.8%減少した。しかし、2019年はウサギ及びイヌやネコのような伴侶動物で、各々1.5%、2%とわずかに増加した。しかし2011年以降は減少傾向にあった。
 2013年以降、重要な抗生物質への動物のばく露レベルが大幅に減少し、ここ3年は横ばいである。2013年から2019年の間に、フルオロキノロン系は86%、最終世代のセファロスポリン系は94.1%減少した。
 コリスチンについては、基準年となる2014年と2015年の平均と比較して64.2%減少した。2017年に設定した5年間で50%減少させるという目標は豚、家きん、牛において達成されている。
 最近の抗生物質の慎重で責任ある使用は良い結果を生んでいて、各々がこのような努力を継続する必要がある。
 報告書(フランス語)は下記URLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/LABO-Ra-Resapath2019.pdf
https://www.anses.fr/fr/system/files/ANMV-Ra-Antibiotiques2019.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/surveiller-et-mieux-conna%C3%AEtre-la-diffusion-de-l%E2%80%99antibior%C3%A9sistance-chez-les-animaux-ce-qu%E2%80%99il
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