食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05500200160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、農作物への抗菌性物質の使用、薬剤耐性のリスク及びリサーチギャップに関するレビュー結果を公表
資料日付 2020年11月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は11月18日、農作物への抗菌性物質の使用、薬剤耐性のリスク及びリサーチギャップに関するレビュー結果を公表した。概要は以下のとおり。
 本レビュー(調査期間:2019年9月~2020年3月)では以下の内容が示された。
・抗菌性物質を農作物に使用する際の規制を国の法律として実施している国は相対的に少なかった。更に、多くの国では、使用されている化合物及び使用量に関するモニタリングが徹底していない。
・抗菌性物質使用が規制されている国では、一部の特定の抗菌性物質(ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン及びカスガマイシンなど)及び一部の作物(梨状果及び柑橘類など)への使用が繰り返し報告されている。入手可能な情報がある場合、概して、農作物への抗菌性物質の使用は、畜産における使用と比べ大幅に少ないと考えられる。しかし、多くの国では、公式な情報は入手できないことから、農作物への使用頻度は高い可能性がある。
・土壌改良は、抗菌性物質の直接使用と比べ、抗菌性物質源としてより重要な寄与となっている可能性がある。このことは、特に、土壌改良が家畜(堆肥)又はヒト(下水汚泥)に由来する場合に言える。土壌改良はまた、農作物に薬剤耐性菌又は薬剤耐性遺伝子をもたらす可能性がある。
・農作物による抗菌性物質の取り込みは、抗菌性物質の系統、作物の種類や品種及び土壌の種類など多くの要因により様々である。
・様々な作物において抗菌性物質を検出する手法はあるが、動物製品の場合と比較すると限定的であることは確かである。抗菌性物質の残留モニタリングにおいて、複数の残留抗菌性物質を同時に検出する手法は利用可能であるが、検査対象となる化合物の範囲を拡大するための更なる取組みが必要である。
・薬剤耐性遺伝子や、細菌の薬剤耐性形質を迅速に検査する手法が開発された。ハイスループットDNAシークエンシングに基づく技術(メタゲノミクスなど)は、複数の生物における複数の対象遺伝子を同時に検査するために使用することができ、それにより、検出された耐性遺伝子のゲノム及び環境に関するデータを提供することが可能である。
・英国では農作物への抗菌性物質の使用はないことから、英国の作物栽培において薬剤耐性が生じるリスクは相対的に低いと考えられる。他の農薬に由来する共選択が原因の薬剤耐性リスクについては評価を行うことは困難である。ほとんどの農薬は共選択性に関する情報がないことがその理由である。銅化合物など、農業にとって重要な一部の化学物質に関しては、薬剤耐性の共選択は起こる。抗菌性物質が使用されている又は誤った使われ方がされている国の、抗菌性物質を用いて処理された作物又は植物性製品に存在する薬剤耐性菌又は薬剤耐性遺伝子が持ち込まれる可能性は高いと考えられる。英国に植物製品を供給している国々における作物生産への抗菌性物質の使用に関する定量的な情報や輸入製品の検査が増えない限り、より堅固な結論を引き出すことは困難である。
 当該レビュー(2020年3月、83ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/review-of-antibiotic-use-in-crops_0.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://www.food.gov.uk/research/research-projects/review-of-antibiotic-use-in-crops-associated-risk-of-antimicrobial-resistance-and-research-gaps?navref=search-global-research-1

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