食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05500180470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性に関する2019年疫学報告書を公表
資料日付 2020年11月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月18日、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の薬剤耐性に関する2019年疫学報告書(28ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EU又はEEAの30か国が欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)に2019年のデータを報告した。29か国はEARS-Netのサーベイランス対象である細菌8種(大腸菌(Escherichia coli)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、アシネトバクター(Acinetobacter species)、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、腸球菌(Enterococcus faecalis及びE. faecium))全てのデータを報告した。1か国は肺炎球菌を除く全ての細菌種のデータを報告した。
2. 2019年のEARS-Netのデータでは、EU/EEA全域の薬剤耐性(AMR)の発生状況は、細菌種、抗菌性物質の系統及び地理的地域によって大きなばらつきがあることが示された。
3. 報告された細菌種は、大腸菌(44.2%)が最も多く、次いで黄色ブドウ球菌(20.6%)、肺炎桿菌(11.3%)、E. faecalis(6.8%)、緑膿菌(5.6%)、肺炎球菌(5.3%)、E. faecium(4.5%)、アシネトバクター(1.7%)であった。
4. 2019年にEARS-Netに報告された大腸菌分離株の半数以上、肺炎桿菌分離株の3分の1以上が、サーベイランス対象の少なくとも1系統の抗菌性物質に対して耐性を示し、複数系統の抗菌性物質に対する複合耐性もしばしば見られた。耐性の割合は概して大腸菌よりも肺炎桿菌の方が高かった。大腸菌ではカルバペネム耐性は依然として稀であったが、肺炎桿菌では複数の国で10%を超える割合でカルバペネム耐性が報告された。カルバペネム耐性は緑膿菌及びアシネトバクターでも多く見られ、肺炎桿菌よりも高い割合が報告された。大半のグラム陰性細菌種と抗菌性物質系統の組み合わせでは、2015年から2019年までの薬剤耐性の割合の変化は中程度であり、耐性は過去に報告された高レベルのままであった。
5. 黄色ブドウ球菌については、過去数年報告されているメチシリン耐性株(すなわちMRSA)の割合の低下が2019年も続いている。それにもかかわらず、MRSAはEU/EEAでは依然として重要な病原菌であり、複数の国で依然として高いレベルにあり、他系統の抗菌性物質との複合耐性も多く見られた。肺炎球菌のペニシリン非野生型(※訳注)及びマクロライド耐性についても同期間(2015~2019年)の減少が示された。
6. 特に懸念されるのは、EU/EEAにおけるE. faeciumのバンコマイシン耐性分離株の割合が2015年の10.5%(EU/EEA人口加重平均割合)から2019年には18.3%に増加していることである。
7. いくつかの細菌種と抗菌性物質系統の組み合わせでは、EU/EEAにおいて北から南へ、西から東への勾配が明らかになった。概して欧州北部の国々ではより低い薬剤耐性の割合が報告され、欧州南部及び東部の国々ではより高い耐性の割合が報告された。しかし、バンコマイシン耐性のE. faeciumについては、明確な地理的パターンは見られなかった。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/surveillance-antimicrobial-resistance-Europe-2019.pdf
 国別データは以下のURLから入手可能
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/Country%20summaries-AER-EARS-Net%202019.pdf
(※訳注) ベンジルペニシリンに対する最小発育阻止濃度(MIC)が野生株よりも高いと推定される株(即ちMICが>0.06mg/L)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/surveillance-antimicrobial-resistance-europe-2019

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