食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05490480149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子ドライブを含め、遺伝子組換え昆虫の分子特性決定、環境リスク評価、及び、市販後環境モニタリングに対する既存のEFSAガイドラインの妥当性と充足性の評価に関する科学的意見書を公表 |
| 資料日付 | 2020年11月12日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は11月12日、遺伝子ドライブを含め、遺伝子組換え昆虫の分子特性決定、環境リスク評価、及び、市販後環境モニタリングに対する既存のEFSAガイドラインの妥当性と充足性の評価に関する科学的意見書を公表した(10月14日採択、PDF版90ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6297)。概要は以下のとおり。 分子生物学及び合成生物学の進歩により、病原媒介生物/害虫制御を目的とする昆虫の遺伝子ドライブ操作が可能となった。人工遺伝子ドライブ(自身の遺伝にバイアスをかける遺伝的要素)は、新たな遺伝子型による交配標的集団の抑制、或いは、当該集団の改編を目的に設計可能である。人工遺伝子ドライブシステムに応じて、理論的には、対象の遺伝子改変は、標的集団全体に浸透して無制限に存続するか、或いは、その浸透性又は持続性が制限されることとなる。 人工遺伝子ドライブ及びその昆虫への適用に関する研究は急速に進展しているが、技術進歩が環境への意図的放出を目的とする実用化に移行するには数年を要すると推測される。一部の遺伝子ドライブ改変昆虫(gene drive modified insects、GDMIs)は、既に実験室レベルにおいて試験されているが、小規模な限定フィールド試験やオープンリリース試験で評価されているGDMIsは未だ存在しない。 GDMIsの環境への意図的放出は、不可逆的、且つ、想定外の結果となる可能性があるという懸念が提起されている。未然防止的対策として、EFSAは欧州委員会から、昆虫(GMIs)を含めた遺伝子組換え動物のリスク評価用の既存のガイドライン(EFSA、2012年及び2013年)が、主として疾病媒介生物、農業害虫、侵入種である、GDMIsの環境への意図的放出に対して妥当且つ充分であるか調査するよう要請された。本任務において、EFSAはGDMIsに向けたリスク評価ガイドラインの作成は要請されていない。 本科学的意見書において、遺伝子組換え生物(GMO)に関するパネルは、EFSAのガイドラインは妥当であるが、GDMIsを対象とする分子特性決定(MC)、環境リスク評価(ERA)、及び、市販後環境モニタリング(PMEM)には不十分であると結論する。GDMIsのMC、ERA、及び、PMEMは、操作された遺伝子ドライブを含まないGMIsに対する既存のリスク評価フレームワークを基礎とした構築が可能であるが、GDMIsに対して更なるガイダンスを要する特定の領域が存在する。 本意見書の公開協議の結果は以下より入手可能。 EU域内11地理的区域から、36件のコメントが提出されている(公的研究機関-13、GMO監督当局-9、NGO-8、私的機関-4、その他の団体-2)。 https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1939 (訳注) 遺伝子ドライブは、有性生殖を介して、特定の遺伝的要素が親から子孫に継承される能力を強化するという、遺伝的形質を偏らせる(顕性(優性)遺伝)システムである。多様な遺伝子ドライブが天然に存在する。 近年のゲノム編集技術の進展により、人工遺伝子ドライブが実現された。人工遺伝子ドライブを適用し、解決策が制限される、或いは、存在しない、公衆衛生、農業、環境保全、生物多様性保護等、多様な課題への対処が提案されている。現時点での研究の多くは、感染症を媒介する蚊のような昆虫の制御や改変に焦点が当てられている。 しかしながら、この遺伝子改変には天然の生物集団及び環境に対して不可逆的な影響をもたらす懸念が想定され、予想外の結果が発生する恐れも指摘される。現時点における実験室レベルの概念実証は、遺伝子ドライブによる改変生物の環境放出に関して安全性を保証できる段階ではないとされている。遺伝子ドライブに内包される課題に対処するため、本技術により発生する可能性のある、不可逆的影響を回避するための技術開発も進められている。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6297 |
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