食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05490310149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、プラスチック製食品接触材料中で使用するスチレンに関する国際がん研究機関(IARC)のモノグラフVol.121の影響評価の科学的意見書を公表
資料日付 2020年10月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月14日、プラスチック製食品接触材料中で使用するスチレンに関する国際がん研究機関(IARC)のモノグラフVol.121の影響評価の科学的意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品接触材料、酵素及び加工助剤に関するパネル」(CEPパネル)は、スチレンが国際がん研究機関(IARC)により「おそらくヒトに対して発がん性がある」に分類されたことを受けて、プラスチック製食品接触材料中で使用するするスチレンの安全性を再評価するよう欧州委員会(EC)の要請を受けた。
 ハザードの特定に関連したIARCモノグラフは、吸入による高用量の職業ばく露及び主に吸入による動物実験に関する研究に基づいている。CEPパネルはIARCの結論がスチレンへの経口ばく露による消費者のリスクの評価に直接適用できないと見なしたが、IARCモノグラフ中及び産業界により提出されたデータに基づき、スチレンへの経口ばく露に関連する遺伝毒性の懸念が排除できないと結論した。
 スチレン製のプラスチックで包装された食品へのスチレンの移行は、大半の食品では10μg/kg食品を下回るが、最大で230μg/kg食品が報告された。脂肪分の多い食品及び/又は体積に対して食品接触材料の表面積の割合が高い食品において移行が多くなる傾向があった。スチレン製のプラスチックから移行したスチレンへの消費者の摂食由来のばく露量は0.1μg/kg体重/日のオーダーと推定された。その値は、食品自体に存在するスチレンによるばく露量と同程度であった。食品成分及びスチレン製のプラスチックからの移行による摂食由来のばく露量は、一般集団における吸入によるものと同量又は少なかった。
 CEPパネルは、ヒトへのばく露を考慮して、遺伝毒性及びメカニズムデータ並びに種差の比較トキシコキネティクス及び解析の系統的レビューが、食品接触材料中で使用するスチレンの安全性評価に必要であると結論付けた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6247
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