食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05490300305 |
| タイトル | 欧州連合(EU)、食品と接触することを意図するプラスチック製材料及び製品に関する欧州委員会規則(EU) No 10/2011の改正及び修正を官報で公表 |
| 資料日付 | 2020年9月3日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州連合(EU)は9月3日、食品と接触することを意図するプラスチック製材料及び製品に関する欧州委員会規則(EU) No 10/2011を改正及び修正する欧州委員会規則(EU) 2020/1245を官報(PDF版17ページ)で公表した。 欧州委員会規則（EU）第10/2011(以下同規則)は、食品と接触することを意図するプラスチック製材料及び製品に関する具体的な規則を定めている。特に同規則附属書Iは、食品と接触することを意図するプラスチック製材料及び製品の製造に使用可能な物質のEUリストを定めており、附属書IIはプラスチックの材料及び製品に適用される追加の制限を定めている。 前回の同規則改正以降、欧州食品安全機関(EFSA)は、食品接触材料(FCM)に使用される可能性のある特定の物質やすでに認可されている物質の使用に関して更なる科学的見解を公表した。更に、同規則の適用に対する曖昧さも特定された。同規則が確実にEFSAの最新の知見を考慮に入れ、その正しい適用に関するいかなる疑念も払拭するために同規則は改正及び修正されるべきである。 EFSAは、テレフタル酸(一般名:1 ,4-ベンゼンジカルボン酸、FCM物質番号785)と次のランタニドとの同種の複合体の使用を指示する科学的意見書を採択した。すなわち、ランタン(La)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)およびテルビウム(Tb)は、食品との接触を意図するプラスチックにおける添加物として、単独、他の物質と組合せて様々な割合で使用される。EFSAは、100℃で最長4時間まで又は環境温度で長期保管する接触条件において、全ての種類の食品と接触することを意図したポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンのプラスチック製材料中の添加物として使用される場合、これらの塩類は消費者に対する安全性の懸念はないと結論付けた。この結論は、プラスチック食品接触材料から食品又は模擬食品への移行が起こる場合、ランタニドは解離状態のイオンで食品または模擬食品に存在するはずであり、単独又は組合せて使用した場合の4つのランタニドイオン(La , Eu , Gd , Tb)の合計の移行量は0.05 mg/食品kgを超えないとの根拠に基づく。 単独又は組合せて使用された場合、4つのランタニドイオン(La、Eu、Gd、Tb)の合計の移行は、0.05 mg/kg食品を超えることはなく、これ以上の制限は必要ないはずである。したがって、これらの制限が満たされるならば、既に認可されている物質の塩として、あらゆる種類のプラスチック製材料に使用するためのランタニドを認可することが適切である。 物質1 ,3-フェニレンジアミン(CAS No 0000108-45-2、FCM No 236)は、移行しないことを条件にしてプラスチックの食品接触材料における出発物質として使用するために、現在同規則付属書Iに収載されている第一級芳香族アミンである。しかしながら、この要件の遵守を確認するためには、同規則第11条第4項第2サブパラグラフの規定に従った基準値0.01 mg/kg食品または模擬食品の検出下限を超えて食品または模擬食品中に検出されてはならない。分析能力の進歩により、0.002 mg/kg食品又は模擬食品で1 ,3-フェニレンジアミンを検出することが可能である。したがって、この分析能力の向上を反映し、消費者の健康保護を最大化するために、0.002mg/kg食品又は模擬食品をこの物質に関する特定検出下限として設定し、規則附属書 I を改正することが適切である。 その他の主な改正点は以下のとおり。 ・臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウムで修飾したモンモリロナイト粘土(FCM第1075号)の使用認可、制限、規格 ・亜リン酸、トリフェニルエステル、α-ヒドロ-ω-ヒドロキシポリ［オキシ(メチル-1 ,2-エタンジイル)］を有する重合体及び炭素数10～16のアルキルエステル」(FCM No 1076及びCAS No1227937-46-3)の使用認可、制限、規格 ・フッ化物で修飾したアルミナ(FCM第1077)で表面処理した二酸化チタンの使用認可、制限、規格 ・三酸化アンチモン(CAS No.001309-64-4、FCM No.398) 非常な高温での使用時の特定移行限度(SML)超過の注記 ・ヒ素、カドミウム、クロム、鉛、水銀のSMLの設定 ・第一級芳香族アミン(PAA)の検出限界(LOD)の引き下げ(0.01mg/kg 食品及び模擬食品を0.002mg/kg 食品及び模擬食品へ引き下げ) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州連合(EU) |
| 情報源（報道） | 欧州連合(EU) |
| URL | https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32020R1245&qid=1605237169267&from=EN |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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