食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05450490149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのHovenia dulcis の果実及び花柄の温水抽出物の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年8月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8 月28 日、規則(EU) 2015/2283 に準拠する新食品としてのHovenia dulcis の果実及び花柄の温水抽出物の安全性に関する科学的意見書を公表した(6 月30 日採択、PDF 版14 ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6196)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSA の「栄養、新食品及び食物アレルゲンに関する科学パネル(NDA パネル)」は、食品サプリメント中で使用される新食品としての「Hovenia dulcis の果実抽出物」の安全性に関し意見を表明するよう求められた。
 当該新食品は、薄切りにして乾燥させたHovenia dulcis Thunberg の果実及び花柄の温水抽出物と関連する。
 Hovenia dulcis は、Japanese raisin tree、Japanese cherry tree、Chinese raisin tree 等の慣用名があり、中国、韓国、ヒマラヤ地域、日本を起源とし、中国、南米、タンザニアで栽培されている。
 生産工程は十分詳細に記述されているが、当該新食品中の他の成分との混合に関し、矛盾した情報が含まれている。
 当該新食品は、主成分である炭水化物(約90%)、タンパク質(約2%)、水分(約5%)、脂質(1%未満)、灰分(約2%)より構成され、さらに、ジヒドロミリセチン、ミリセチン、ケルセチン等のフラボノイド類を少量含有する。
 NDA パネルは、近似分析及び植物二次代謝産物に関するバッチ試験から提供されたデータが制限的であることに留意する。これらの制限を考慮すると、申請者提供のデータは、記述されている生産工程を経て製造された異なるバッチが提案された規格に適合することを実証していないと考えられる。
 対象集団は、妊娠中及び授乳中の女性、肝機能障害等の慢性疾患罹患者を除く、一般集団である。
 Hovenia dulcis 果実の摂取の歴史に関する情報、及び、韓国にて認可されている抽出物に関する情報は限定的である。
 多数の毒性学的研究が実施されているが、それらの研究報告からは、試験された品目が当該新食品を代表するものであることは確認できなかった。申請者提出のヒトの研究についても同様である。さらに、2.5 g の当該新食品の単回投与が二日酔いの症状に及ぼす効果を調べたヒトの治験は、当該新食品の安全性評価とは関連がないと見なされる。
 NDA パネルは、当該新食品の安全性は確立されていないと結論する。
(訳注) Hovenia dulcis: クロウメモドキ科ケンポナシ属の落葉高木。和名はケンポナシ。枝葉や実から抽出されるエキスには、利尿、解毒作用があり、二日酔いに効果があるとされる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6196
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