食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05450340307
タイトル スペイン食品安全栄養庁(AESAN)、国際食品微生物規格基準委員会(ICMSF)の新型コロナウイルス及びその食品安全との関連性についての意見書に関する情報を公表
資料日付 2020年9月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペイン食品安全栄養庁(AESAN)は9月9日、国際食品微生物規格基準委員会(ICMSF)の新型コロナウイルス及びその食品安全との関連性についての意見書に関する情報を公表した。
 ICMSFの意見は、欧州食品安全機関(EFSA)及びAESAN等の他の国家食品当局が既に表明している、食品の喫食が新型コロナウイルス感染症を引き起こす可能性は非常に低いという意見に一致する。現在のところ、食品が新型コロナウイルスの感染源又は感染経路であると断定するいかなる証拠もない。
 ICMSFは、食品安全においてはハザードをリスクと区別することが重要、つまり、食品に感染因子が存在するだけで感染が生じるわけではなく、新型コロナウイルスを食品安全上のハザードと見なすべきではないとしている。
 また、現在までに食品の喫食と新型コロナウイルス感染症との関連性が科学的に証明又は関連づけられた症例がないことを踏まえ、新型コロナウイルスが食品安全におけるリスクとなる可能性は非常に低いとしている。食品、その成分又は包装材に新型コロナウイルスが存在するという報告は比較的少なく、それらの報告の多くは、ウイルスがどのように確認されたか、どの程度の量のウイルスが見つかったか、また、そのウイルスが増殖可能で感染性があったかについての十分な情報がない。このため、現在までに公表された研究は、ハザードが実際に存在するか、食品の喫食又は取り扱いが結果としてヒトの健康にリスクであるかどうかを証明しない。また、食品又は食品包装に存在するウイルスは時間の経過により活性を失うことが分かっている。リスクベースのアプローチに従えば、この汚染が感染を引き起こす可能性は非常に低い。
 しかしながら、ICMSFは、食品又は接触面が新型コロナウイルスの媒介となるいかなる可能性も最小限にするため、食品の生産者、製造者及び取扱者に対し、食品安全の基本である適正衛生規範の実施の重要性を強調することが賢明と考える。
 食品又は食品包装と新型コロナウイルス感染を関連付ける証拠がないことから、食品安全を理由に最終製品又は製造環境について検査を行うことを推奨しない。新型コロナウイルスは食品の喫食による消費者リスクではないことから、食品から当該ウイルスを検出するための系統的な検体採取及び分析は、今般のパンデミック下において、食品安全性に付加価値を与えるものではない。
 ICMSFの当該報告書(英文、8ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://www.aecosan.msssi.gob.es/AECOSAN/docs/documentos/noticias/2020/ICMSF2020.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン食品安全栄養庁(AESAN)
情報源(報道) -
URL http://www.aecosan.msssi.gob.es/AECOSAN/web/noticias_y_actualizaciones/noticias/2020/opinion_cientifica_cov.htm
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