食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05440330307
タイトル スペイン食品安全栄養庁(AESAN)、最終消費者へ直接販売する生乳に適用する付加要件の適正性に関するAESAN科学委員会の報告書を公表
資料日付 2020年8月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペイン食品安全栄養庁(AESAN)は8月17日、最終消費者へ直接販売する生乳に適用する付加要件の適正性に関するAESAN科学委員会の報告書を公表した。概要は以下のとおり。
1. 動物由来食品の特定衛生規定を定める規則(EC)No.853/2004は、消費者が直接摂取する生乳の販売を許可し、欧州連合(EU)加盟国は特定の規定により、消費者が直接摂取する生乳の販売を禁止又は制限することが可能であると定めている。現在スペインでは、前述の規則に付加要件を課すことなく生乳の販売が許可されている。
2. 認可されているにも関わらず、リスク評価においては、欧州食品安全機関(EFSA)の科学的意見書(2015年)、またAESAN科学委員会の報告書(2015年)も、生乳の摂取には消費者の健康リスクが伴うことを示す。
 AESANはAESAN科学委員会に、直接摂取する生乳に関連するリスク管理措置が消費者を高いレベルで保護するのに適切か、また、直接摂取する生乳の販売をスペインにおいて禁止する必要があるかどうかを評価する報告書の作成を要請した。これらの提案は、食品の製造及び販売の衛生に関するEUの規定の適用にあたっての特定条件、及び適用範囲から除外する活動を定める政令案に収載される。
3.消費者が直接摂取する生乳に関して提案されたリスク管理措置(微生物学的基準、乳の容器詰め及びラベル表示の義務:「非加熱処理生乳:喫食前に煮沸」・「1℃~4℃で冷蔵」)が全て遵守されるならば、本食品を摂取する消費者を高いレベルで保護するのに適当と考えられる。
4. 文献データに基づく、4、6及び7℃で検討された病原体の増殖キネティクスの評価では、想定された増殖誘導期で、最悪のケースでも、増殖は認可されたレベルを下回った(参照微生物としてリステリア・モノサイトゲネスを使用)。このことから、消費期限を3日と定めることが推奨される。
5. 生乳には多くの微生物学的リスクが存在する可能性があるため、定められた基準、特に冷蔵や摂取前の煮沸が厳正に遵守されなければ、消費者の健康に対して危険な食品であると考えられる。
 必要な対策を講じずに生乳を摂取して、健康上のリスクが生じることがないよう、ラベルへ警告を収載することが推奨される。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン食品安全栄養庁(AESAN)
情報源(報道) -
URL http://www.aecosan.msssi.gob.es/AECOSAN/docs/documentos/seguridad_alimentaria/evaluacion_riesgos/informes_comite/LECHE_CRUDA_CRITERIOS.pdf
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