食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05440260301 |
タイトル | 論文紹介:「米国の集団感染データに基づくノロウイルス伝播の特徴」 |
資料日付 | 2020年7月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Emerging Infectious Diseases(2020 , 26(8):1818-1825)に掲載された論文「米国の集団感染データに基づくノロウイルス伝播の特徴(Characterizing Norovirus Transmission from Outbreak Data , United States)、著者MK Steele、BA Lopman(Emory University、米国)ら」の概要は以下のとおり。 ノロウイルスは米国における急性胃腸炎集団発生の主要な原因である。ノロウイルス集団感染の規模や程度はその環境や時期、遺伝子型によって異なり、その伝播は集団感染の環境や背景によって異なることが示唆されている。 著者らは、2009年から2017 年の間に全米集団発生報告システム(NORS)に報告された7 ,094件のノロウイルス集団感染について、基本再生産数(R0: basic reproduction number)と実効再生産数(Re: effective reproduction number)を推定し、回帰モデルを用いて集団感染の状況(環境、季節、年、地理的地域)によって伝播に違いがあるかどうかを評価した。 ノロウイルスの集団感染7 ,094件のうち、75%(5 ,335件)が長期療養施設及び介護施設で発生しており、57%(4 ,016件)が冬季に発生していた。集団感染の規模の中央値は28症例(四分位間範囲(IQR):16~47)で、発病率(attack rate)の中央値は22%(IQR 11%~36%)であった。R0の中央値は2.75(IQR: 2.38~3.65)、Reの中央値は1.29(IQR: 1.12~1.74)であった。長期療養施設及び介護施設では、R0は3.35(95%CI: 3.26~3.45)であった。学校及び大学での集団感染(2.92(95%CI: 2.82-3.03))を除き、その他の状況での集団感染ではR0に実質的な差はなかった。季節による違いについては、R0は夏に最も低く(3.11、95%CI: 2.97-3.25)、秋と冬がピークとなった。 本研究において著者らは、人から人への伝播を伴う集団感染のみを対象としており、また、分析に管理措置の影響やウイルスの遺伝子型が考慮されていないなどの制限がある。全体的としては、米国において、異なる集団感染の状況で伝播に関するばらつきはほぼ見られなかった。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Emerging Infectious Diseases (2020 , 26(8):1818-1825) |
URL | https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/26/8/19-1537_article |
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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