食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05420410294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2020/5/9~2020/7/10)を公表(3/3 豚インフルエンザ)
資料日付 2020年7月16日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は7月16日、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2020/5/9~2020/7/10)を公表した(5ページ)。豚インフルエンザ(Eurasian A(H1N1))に関する概要は以下のとおり。
・Eurasian A(H1N1)豚インフルエンザウイルス
 2020年6月、中国科学院微生物研究所インフルエンザ研究及び早期警告センターは、「流行中のヒトへの感染を促す2009パンデミックウイルスの遺伝子を有するEurasian avian-like H1N1豚インフルエンザウイルス」と題する報告を公表した(※)。当該論文は、2013年に出現し、2016年以降豚の個体群で優勢となった遺伝子型G4(当該論文の著者により命名)の人獣共通感染症の可能性(zoonotic potential)に焦点を当てている。
 リスク評価
 論文中で論じられているウイルスは新しいものではない。G4遺伝子型を含む類似の遺伝子構成を有するウイルスは過去に中国の豚で報告されており(2016年)、G4遺伝子型ウイルスは2016年以降、中国の豚集団の主要な遺伝子型であった。報告された血清抗体陽性率はやや小さい標本サイズに基づいており、「新しい」G4ウイルスだけに起因するとは限らない。その他の要因、例えば、研究デザイン及び背景について考慮する必要がある。一方で、豚インフルエンザの監視の重要性が強調されている。G4遺伝子型豚インフルエンザウイルスによるヒトへの散発的な人獣共通感染症が中国から報告されており、直近のヒト症例は2019年11月に報告されている。当該論文の結果と同様に、米国疾病管理予防センター(CDC)のインフルエンザ部門(Influenza division)は、2019年に近縁ウイルス(G4遺伝子型ではないが)のリスク評価を行い、これらがフェレットモデルにおいて直接的な接触及び呼吸器飛沫の両方で伝播することを確認している。
 Eurasian avian-like A(H1N1)ウイルスと非常に近縁なウイルスに由来する候補ワクチンウイルス(CVV)が、中国疾病管理予防センター(中国CDC)のWHO協力センターによって開発され、パンデミック対策のためのワクチン開発に利用可能である。予備評価では、当該CVVがG4ウイルスのヒトへの感染に十分に対応していることが示されており、ブタ由来のウイルスでの評価が進行中である。
(※)当該論文は、以下のURLから入手可能。
https://www.pnas.org/content/117/29/17204
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) -
URL https://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface_10_07_2020.pdf
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