食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05420400294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2020/5/9~2020/7/10)を公表(2/3 豚インフルエンザ)
資料日付 2020年7月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は7月16日、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2020/5/9~2020/7/10)を公表した(5ページ)。豚インフルエンザ(A(H1N1)v、A(H1N2)v)に関する概要は以下のとおり。
 現状:
・豚インフルエンザA(H1N1)変異型ウイルス(A(H1N1)v)による感染状況
 前回2020年5月8日のリスク評価以降、新たに1人のA(H1N1)vウイルス感染ヒト症例が7月3日にドイツから報告された。2020年6月9日にインフルエンザ様疾患(ILI)を発症した2歳男児から当該ウイルスの感染が検出された。所定のILI調査の一環で検体が採取され、6月15日に亜型分類不能であるインフルエンザAウイルスが検出された。全ゲノムシークエンス解析により、当該ウイルスは7月1日にEurasian avian-like A(H1N1)豚インフルエンザウイルス(1C.2.2)であることが示された。当該症例は回復し、接触者の中に更なる症例は検出されなかった。当該患者は養豚場を訪れ、発症2日前に豚と濃厚接触していた。
 患者から分離されたウイルスの抗原調査により、季節性インフルエンザA(H1N1)pdm09ウイルスとの交差反応が示され、A(H1N1)pdm09ウイルスの循環により、類似の豚ウイルスへの感染に対する免疫がヒトの集団で存在する可能性があることが示されている。
・豚インフルエンザA(H1N2)変異型ウイルス(A(H1N2)v)による感染状況
 2020年5月8日の前回のリスク評価以降、新たに1人のA(H1N2)vウイルス感染ヒト症例が6月22日にブラジルから報告された。当該ウイルスの感染は、パラナ州にある豚の食肉処理場で働いていた、併存症のない22歳の女性から検出された。患者は2020年4月12日にインフルエンザ様疾患を発症した。4月14日に患者は診療を受け、4月16日に検体を採取された。亜型分類不能であるインフルエンザAウイルスが検出され、6月22日、ゲノムシークエンス解析により当該ウイルスはインフルエンザA(H1N2)vウイルスであることが示された。当該患者はオセルタミビルを用いた治療を受け、入院せずに回復した。当該患者からのウイルスの遺伝的及び表現型の更なる特性評価が進行中である。
 リスク評価:
(1) 豚インフルエンザウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性:
 豚インフルエンザウイルスは世界中の多くの地域の豚の間で流行している。地理的な位置により、これらのウイルスの遺伝的特性は異なる。ほとんどのヒト症例は、感染した豚あるいは汚染された環境との接触を通じて豚インフルエンザウイルスにばく露されている。ヒトでの感染は軽度の臨床疾患となる傾向がある。これらのウイルスは豚集団で継続的に検出されているため、更なるヒト症例が予想される。
(2) 豚インフルエンザウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性:
 現在のエビデンスでは、これらのウイルスがヒトの間での持続的な感染能力を獲得していないことが示唆されているため、その可能性は低い。

地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) -
URL https://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA_interface_10_07_2020.pdf
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