食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05410230495
タイトル ノルウェー食品安全庁(NFSA)、ノルウェーの飲用水中のジアルジア属及びクリプトスポリジウム属原虫に関するリスク評価を公表
資料日付 2020年6月19日
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分類2 -
概要(記事)  ノルウェー食品安全庁(NFSA)は6月19日、ノルウェーの飲用水中のジアルジア属及びクリプトスポリジウム属原虫に関するリスク評価を公表した。概要は以下のとおり。
 2009年、ノルウェー食品安全科学委員会(VKM)は「ノルウェーの飲用水中の寄生虫に関するリスク評価」と題する報告書を作成した。近年の気候変動は、ノルウェーの飲用水中の寄生虫の存在に影響を及ぼしていると考えられる。2018年12月、ボトル入り飲用水及び清涼飲料の複数の製品からジアルジアが検出されたことで、この問題が注目された。当初は、降雨量が多い時期との関連性が指摘された。
 今回のリスク評価は、2009年のリスク評価の内容を更新するものである。PubMedのデータベースにおけるAdvanced Search Builderを使った予備的な文献調査が行われた(2020年1月)。また、定性的手法を用いて、VKMの以前の評価における結論の根拠となった仮説がどう変わるかを論述し、その結果が今回の評価に反映された。
 以下、結論より抜粋。
 現在のサンプリング計画は、増加した汚染の可能性に関するリスク評価に基づいていない。また、検体は無作為抽出であり、採取頻度も非常に少ない。現時点での分析結果の多くはこのような分析について、その質を担保する認定を受けていない試験機関によって実施されている。したがって、飲用水中の寄生虫の存在に関する全体的な理解は、前回のVKMの報告書以降改善されていない。
 気候変動の影響は既に現れており、寄生虫及び他の病原体により汚染された環境中の水が地表水に入り込む可能性がある。ノルウェーにおける飲用水の水源の多くは地表水である。また、気候変動は水質そのものに影響する可能性もあり(例えば、茶褐色に濁ったり、腐食土の混入量が増えるなど)、その場合は、飲用水の消毒効率(UVによる消毒を含む)が低下することも考えられる。
 概して、このことがノルウェー国民のジアルジア及びクリプトスポリジウムばく露リスクの増大に繋がる可能性がある。
 更に、分析手法を巡っては、寄生虫は水源ごとに均等に存在しないこと、また、水源の量が膨大で分析が追いつかないことが主な課題である。分析する水の量を10Lから1
,000Lに増やしたとしても、分析可能な割合は非常に小さい。したがって、サンプリングは、汚染の可能性に関するリスク評価を念頭に置いて体系的に行う、また、検体採取は、汚染の可能性が最も高い場所など、最適の地点で行うことが重要となる。その際、水源や流域に固有の性質を考慮すべきである。
 「ノルウェーの飲用水中のジアルジア及びクリプトスポリジウム」(2020年6月15日付け)(ノルウェー語、38ページ、英文サマリー付き)は以下のURLから入手可能。
https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/drikkevann/drikkevannshensyn/vkm_rapport_giardia_og_cryptosporidium_i_norsk_drikkevannn.39552/binary/VKM%20rapport:%20Giardia%20og%20Cryptosporidium%20i%20norsk%20drikkevannn
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) ノルウェー食品安全庁(NFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/drikkevann/drikkevannshensyn/risikovurdering_av_igiardiai_og_icryptosporidiumi_i_norsk_drikkevann.39551
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