食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05400360149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品サプリメントに栄養強化を目的にセレン源として添加される亜セレン酸トリグリセリド類の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年6月11日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月11日、食品サプリメントに栄養強化を目的にセレン源として添加される亜セレン酸トリグリセリド類の安全性に関する科学的意見書を公表した(5月6日採択、PDF版19ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6134)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの「栄養、新食品及び食物アレルゲンに関する科学パネル(NDAパネル)」は、指令2002/46/ECの文脈において、規則(EU)2015/2283に準拠する新食品としての亜セレン酸トリグリセリド類、食品サプリメントの栄養強化を目的にセレン源として添加された場合の安全性、及び、本供給源に由来するセレンのバイオアベイラビリティに関し意見を表明するよう求められた。
 上市が提案されている新食品は、約5%のセレン(50 mg Se/mL)を含有する透明なオレンジ色を呈するオイルで、特有のかすかな香りを有し、既存の文献に記載されている最初の親油性有機形態のセレンであり、自然界には存在しない。ヒマワリ油由来のトリグリセリド類と亜セレン酸との反応から生成される、セレン含有トリグリセリド誘導体の混合物で構成される。セレン含有トリグリセリド誘導体の構成は、用いられるヒマワリ油の脂肪酸プロファイルに依存する。提案されたトリグリセリドのセレン化メカニズムから、トリグリセリド中の飽和脂肪酸残基にセレンが取り込まれる可能性は排除される。リノール酸及びオレイン酸が、ひまわり油トリグリセリドの主要な脂肪酸であり(最高90%)、製造工程においてセレン化される主要な不飽和脂肪酸である。
 パネルは、当該新食品の組成に関して提供された情報からは、当該製品の完全な特性は決定できないと考える。当該新食品の吸収・分布・代謝・排出の特性決定のために提供されたデータからは、どの化学形態のセレンが全身的に利用可能であるのか、又、セレンの生理的機能を果たすために機能的なセレン体内プールに入るのかを確定できない。摂取及び吸収後に、当該新食品が既知であるセレンの形態に変換されることが実証されていないため、当該新食品は体内にて、未知の特性を有する生体異物として対応されるべきである。
 食事性セレンに関する他の研究が示すように、肝臓を標的臓器として示唆する所見に基づき、ラットを用いた亜慢性毒性試験から、一般毒性に対する2mgセレン/kg体重/日の最小毒性量(LOAEL)を導出した。
 パネルは、当該新食品は吸収されてセレンを供給するが、バイオアベイラビリティが未決定の未知の形態においてであると結論した。また、意図された使用条件における当該新食品の安全性は確立できないと結論した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6134
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