食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05400270149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州におけるD型インフルエンザのリスク評価に関する外部科学報告書を公表
資料日付 2020年6月4日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月4日、欧州におけるD型インフルエンザのリスク評価に関する外部科学報告書(17ページ、5月18日承認)を公表した。概要は以下のとおり。
 最近の研究で、オルトミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)の新属であるD型インフルエンザウイルス(IDV)が同定された。当該ウイルスは豚や牛などの家畜に感染し、またA型インフルエンザウイルスのヒトへの伝播のモデル動物とされるフェレットで効率的に複製及び伝播することが明らかにされた。
 今回のIDVに関する提携助成では、欧州連合(EU)の科学的評価能力及び国際的競争力の向上を目的としたEUレベルでの能力強化の必要性について取り組んだ。我々は、EU加盟6か国(ベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ及びスウェーデン)を代表する提携機関の間での学際的な協力を促進した。
 提携研究機関において、利用可能な抗原及びゲノム検査システムにより、信頼できるD型インフルエンザ診断が可能であることが示されたが、少数の抗体検査手法に関しては調整が推奨される。ウイルスの宿主範囲を研究するためのツールが開発され、家畜と野生動物におけるIDVの宿主及び組織指向性に関する知見の向上、またヒトの組織における非常に予備的なデータが得られた。
 欧州の牛の血清学的な調査結果は、D型インフルエンザがこれらの間で風土病化していることを示唆する。ウイルスの多様化はいまだ途上である。新たなウイルスの侵入が特定されており、また臨床的影響や交叉防御能のレベルの違いがいまだ十分に理解されていない新規遺伝子再集合体も確認された。
 発生要因について考慮された結果、IDVは(家畜が罹患する)他の29の疾患と比較してトップ5に位置された。牛におけるIDVの主要なリスク要因は、動物の密度、牛の呼吸器の臨床兆候の存在及び動物間の接触率に関連する。簡易定量的IDVリスク評価ばく露モデルにより、牛農場におけるエアロゾルを介したIDVのヒトへの感染可能性が示された。欧州において、動物及びヒトの健康の両方で完全なIDVのリスク評価を行うためにさらなる研究が必要である。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/sp.efsa.2020.EN-1853
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1853
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