食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05390460495
タイトル ノルウェー食品安全疔(NFSA)、動物由来食品及び陸生動物中の動物用医薬品及び汚染物質の残留に関するモニタリング結果(2019年)を公表
資料日付 2020年5月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ノルウェー食品安全疔(NFSA)は5月20日、動物由来食品及び陸生動物中の動物用医薬品及び汚染物質の残留に関するモニタリング結果(2019年)を公表した。概要は以下のとおり。
 当該モニタリングでは、家畜、食肉及び内臓、乳、卵及びはちみつについて検査が行われた。網羅された動物種は、牛、豚、めん羊、家きん、馬及びジビエ用飼育動物である。野生動物(ヘラジカ、シカ及びノロジカ)については重金属の残留レベルに関して調査が行われた。
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,205検体が収集され、検体中の約3.6%が残留基準を超えていた。動物用医薬品の違法な使用を示す残留は検出されなかった。以下は、残留グループごとの結果である(※訳注)。
・グループA2:抗甲状腺薬のチオウラシルが牛1検体から検出された。アブラナ科植物を含む飼料に由来し天然に存在するものであると考えられる。
・グループA3:ステロイド。アナボリックステロイドが牛9検体及びめん羊14検体から検出された。文献によれば、食料生産動物は、年齢、性別、妊娠時期などにより内因性ステロイドを放出する。
・グループA4:牛の尿1検体中のゼラノール及びタレラノールは合理的に達成可能な最低決定値(CCα)を超過していた。ゼラノールの検出は、フザリウム属かび毒(ゼアララノン及びゼアララノール)の存在が関連する場合が多く、飼料の汚染に繋がる可能性がある。
・グループB3c:重金属。放し飼いのめん羊の肝検体(1件)から、カドミウムが残留基準値(ML)を超える濃度で検出された。はちみつ1検体から、鉛がMLを越える濃度で検出された。ヘラジカの筋肉1検体から、残留基準値(MRL)を超える濃度の鉛が検出された。狩猟に使われた鉛の銃弾に由来すると考えられる。更に、野生のトナカイ2検体、飼育トナカイ5検体、ヘラジカ16検体(いずれも肝検体)から高濃度のカドミウムが検出された。野生動物及び放し飼いのめん羊の肝検体におけるカドミウム濃度が高かったのは、放牧地などの環境汚染に由来すると考えられる。
 NFSAは、ノルウェー公衆衛生研究所(NIPH)が行った肝臓中のカドミウムに関するリスク評価(2018年)を根拠に、特定の集団に対する摂取上の注意喚起を行った。当該注意喚起は、10歳未満の小児は夕食にレバーを摂取すべきではない、また、青少年及び成人はジビエ及び放し飼いのめん羊に由来するレバーの摂取を制限すべきとの助言である。
 2019年、牛の肝29検体、めん羊の肝21検体、豚の肝1検体及び飼育トナカイの肝9検体から、MRLを超える濃度の銅が検出された。銅は、野生のシカの肝15検体、野生のトナカイの肝2検体及びヘラジカの肝32検体からも高濃度で検出された。また、はちみつ13検体から、MLを超える濃度で銅が検出された。
 牛、めん羊及びジビエ用飼育動物(トナカイ及びシカ)の肝臓における銅の残留基準値は30mg/kgである。ハチミツ及びジビエにおける銅の基準値は設定されていない。欧州食品安全機関(EFSA)は、このほど、一次産品食品中の銅に関して評価を行い、基準値の引き上げを推奨した。
(※訳注)グループA:アルコールの作用を有する禁止物質。A1~A6まで分類がある。グループB:動物用医薬品及び汚染物質。B1、B2(a~f)、B3(a~f)の分類がある。
 本報告書(ノルウェー語、51ページ、英文サマリー付き)は以下のURLから入手可能。
https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/uonskede_stofferimaten/legemiddelrester_i_mat/rapport_fremmedstoffprogrammet_2019.39225/binary/Rapport%20fremmedstoffprogrammet%202019
地域 欧州
国・地方 ノルウェー
情報源(公的機関) ノルウェー食品安全庁(NFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/uonskede_stofferimaten/legemiddelrester_i_mat/overvaaking_av_legemiddelrester_og_noen_forurensende_stoffer_i_animalsk_mat_og_landdyr_2019.39226
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