食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05390220149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ペルメトリン及びクロルピリホスのヒト幹細胞及び前駆細胞における遺伝毒性(白血病の発症との関連)に関する科学的報告書を公表
資料日付 2020年5月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月21日、様々な個体発生の段階におけるヒト幹細胞及び前駆細胞におけるペルメトリン(permethrin)及びクロルピリホス(chlorpyriphos)の遺伝毒性(白血病の発症との関係)に関する外部機関による科学的報告書(2020年5月14日承認、35ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2020.EN-1866)を公表した。概要は以下のとおり。
 MLL(Mixed-lineage leukemia)遺伝子は、ヒトの急性白血病(AL)において転位又は転座することが珍しくないゲノムのホットスポットである。MLL転座(MLLr)はde novoのAL及び治療に関連する急性骨髄性白血病(t-AML)の共通の特徴である。
 MLLrは乳児のB細胞急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)における最も一般的なゲノム変化であり、その臨床的転帰は不良である。精液の試験は、小児のB-ALLにおけるこれらのMLLrの子宮内、出生前の起源を明らかにした。
 更に、MLL遺伝子に関与する染色体転座は、妊娠中のトポイソメラーゼII(TOP2)阻害(例 ダイエット用フラボノイド)を含む遺伝毒性物質への継続的又は慢性ばく露に関連していることが示唆された。同様に成人におけるt-AMLは主に、化学療法治療を行った初期のがん治療に使用されたTOP2阻害薬(主にエトポシド)への以前のばく露の結果である。
 農薬及び殺虫剤はわれわれの日常生活において広く使用される日用品のグループの構成要素である。EFSAの「植物保護製剤及びそれらの残留物に関する科学パネル」(PPRパネル)は2017年、小児白血病に関するリスク因子として農薬へのばく露の考えられる関与を調査するよう要請された。
 その調査は、白血病の発症と様々な農薬へのばく露との関係の妥当性を調査することを目的にした文献に基づく分析を実施した。
 残念ながらその調査では、乳児から成人の白血病発症におけるこれらの化合物の細胞毒性及び遺伝毒性を前向きに評価するために実施された頑健な実験的試験が不足していることが明らかになった。したがって、外部委託先のJosep Carreras 白血病研究所(leukemia Research Institute)はEFSAと連携して、様々な個体発生段階におけるヒトの造血幹細胞及び前駆細胞(HSPCs)(胎児から成人のHSPCs)における農薬及び殺虫剤に含有される2つの主要な有効成分であるペルメトリン(PER)及びクロルピリホス(CFP)の遺伝毒性上の寄与の可能性を、特にこれらの化合物のMLL損傷を誘発する能力に重点を置き、in vitro及びin vivoで分析した。本報告書はこのin vitro及びin vivo試験におけるPER及びCFPの遺伝毒性の影響を要約する。
 意見書の結論部分より抜粋。
 筆者らのin vitro又はin vivo系において、長期の処理(chronic treatment)後、MLL遺伝子の切断(breaks)は検出されなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1866
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