食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05390030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、養蜂において及び食品として使用されるパラフィン及び(又は)ステアリン/ステアリン酸が混合されたミツロウのリスク評価に関するテクニカルレポートを公表
資料日付 2020年5月14日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月14日、養蜂において及び食品(ハチの巣(honeycomb))として使用されるパラフィン及び(又は)ステアリン/ステアリン酸が混合されたミツロウ(beeswax)のリスク評価に関するテクニカルレポート(2020年5月4日承認、65ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2020.EN-1859)を公表した。概要は以下のとおり。
 ミツロウは、食物の貯蔵(例 ハチミツ/花蜜及び花粉/beebread)及び幼虫の養育用に使用されるハチの巣を作るためにミツバチ(Apis mellifera L.)により生産される天然産品である。
 欧州連合(EU)におけるミツロウ混合物(beeswax adulteration)の存在に関する食品・飼料早期警戒システム(RASFF)による通知を受けて、及び懸念を表明する(科学的文献及び当局による)従来の研究に基づき、欧州委員会はEFSAに対して本件に関する科学的および技術的支援、特に養蜂において及び食品として使用されるミツロウに関する技術的規格及び純度基準を決定し、ミツロウがパラフィン及び(又は)ステアリン/ステアリン酸と混合された場合のミツバチ及びヒトへのリスクを評価するよう要請した。
 ミツロウ分析用のために、様々な純度基準、関連する物理化学的分析法、最新のクロマトグラフィー及び分光学法のリストが食品添加物に関する法律、欧州薬局方(EP)、科学的文献から収集された。数人の専門家によりこれらの方法に関して重み付け分析が行われ、統計分析により妥当性が確認された。この作業は、信頼できる検出限界(<5%)で、混合物(パラフィン、ステアリン/ステアリン酸)の定量を含む定常的な純度試験は、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)等の高度な分析法で補完される少なくとも2つの物理化学パラメーターが必要であることを示した。
 石油を原料にしたロウ(本報告書では炭化水素ワックス)への食事性ばく露によるハザードが、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)により、食品中のミネラルオイル炭化水素類(MOH:mineral oil hydrocarbons)に関する同パネルの意見書(2012年、EFSAのCONTAMパネル)において評価された。ばく露マージンの算出のリファレンスポイントとして、19mg/kg体重/日の最も強力な(potent)ミネラルオイル飽和炭化水素類(MOSH:主にn-アルカンから成る低又は中融点のロウ)によるFischer 344ラットにおける肝臓の小芽腫の誘導に関する無毒性量(NOAEL)が使用された。しかし炭化水素ワックス中の汚染物質又は毒性物質の存在の可能性に関する情報が不足している。ミネラルオイル芳香族炭化水素(MOAH)は、主にアルキル多環芳香族炭化水素(PAH)としても考えられるが、微量成分として様々な種類の炭化水素ワックス中に存在することが知られている。
 ハチ類への影響は研究中でありまだ議論されている。ハチ類の幼虫及び成虫に関して4つのばく露シナリオ(接触及び経口)が決定された。混合物は脂溶性であるため、ハチ類の食品(花粉/beebread及びロイヤルゼリー)における脂質だけが検討された。しかしながら、様々な混合物のレベルに関する毒性学データ及び急性、慢性及び亜致死毒性の試験を構成するエンドポイントが利用できない。この情報は、ミツロウ混合物及びそれらの汚染物質へのばく露によるミツバチへのリスクを包括的に評価するために必要である。いくつかの試験が炭化水素ワックス、ステアリン酸及びパルミチン酸によるハチ類への影響を調べた。これらの試験は、50%の炭化水素ワックス、5%のステアリン酸、7.5%のパルミチン酸及び10%の脂肪酸の混合物による幼虫への影響(45%~最大80%の死亡率)を示す。
 知識及びデータにおける大きなギャップのあることが判明したため、ヒト及びハチ類へのミツロウ混合物の影響に関する将来のリスク評価を支援するために以下の勧告リストが作成される。
 ・ミツロウ中の混合物及びそれらの汚染物質を検出し、定量する分析法
 ・ミツロウ中の混合物及びそれらの汚染物質に関するハザードの特定及びその特性評価
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1859
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