食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05370240104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、クローバースプラウトに関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O103集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2020年4月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は4月22日、クローバースプラウトに関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O103集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 4月22日時点で本集団感染は終息したとみられるが、生及び軽く加熱調理したスプラウトは、既知の食中毒の原因である。CDCは、消費者、飲食店及びその他の小売業者が、スプラウトの喫食による疾病を避けるために、常に食品安全慣行に従うことを推奨している。スプラウトは十分に加熱調理することで有害微生物を殺菌できる。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、クローバースプラウトに関連した複数州にわたる腸管出血性大腸菌O103集団感染に関して調査を行った。
3. 腸管出血性大腸菌O103集団感染株の感染者計51人が10州(ユタ州、イリノイ州、アイオワ州他)から報告された。
4. 発症日は2020年1月6日から3月15日まで、患者の年齢は1歳~79歳で、年齢の中央値は29歳であった。患者の55%が女性であった。情報の得られた41人のうち3人が入院し、死亡者の報告はなかった。
5. 39人の患者由来の分離株について全ゲノムシークエンス解析(WGS)が行われた。1人の患者の分離株はストレプトマイシン、スルフィソキサゾール、テトラサイクリン及びトリメトプリム-スルファメトキサゾールに対する薬剤耐性が予測され、患者38人の分離株は薬剤耐性のエビデンスを示さなかった。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)の検査機関による標準薬剤感受性試験が実施中である。STEC O103感染患者には抗菌性物質の投与は推奨されないため、これらの知見は治療指導には影響しない。
6. 疫学、遡及調査及び検査のエビデンスは、クローバースプラウトが本集団感染源であることを示した。
7. 聞き取り調査を受けた27人のうち17人(63%)は、Jimmy John'sレストランでスプラウトを喫食したと報告した。Jimmy John's社は、2月24日に全てのレストランでクローバースプラウトの提供を停止したと報告した。
8.加えてFDAは、スプラウトが入ったChicago Indoor Gardenの製品の検体から腸管出血性大腸菌O103の集団感染株を確認した。3月16日、Chicago Indoor Gardenは、レッドクローバースプラウトが入っている全ての製品をリコールした。
9.FDAの遡及調査によって、Chicago Indoor Gardenでリコールされたスプラウトと、今回の集団感染の患者が喫食したと報告したJimmy John'sの複数の店舗で提供されたスプラウトの両方の栽培に、同じロットの種子が使用されたことが明らかとなった。同じロットの種子は、2019年の同じ腸管出血性大腸菌O103株による集団感染に関連したスプラウトの栽培にも使用されていた。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) -
URL https://www.cdc.gov/ecoli/2020/o103h2-02-20/index.html
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