食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05370190105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、4-メチルイミダゾール(4-MEI)に関するQ&Aを更新
資料日付 2020年3月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は3月27日、4-メチルイミダゾール(4-MEI)に関するQ&Aを更新した。概要は以下のとおり。
Q1:4-MEIとは?
A1:4-MEIは、通常の加熱調理の過程で一部の食品や飲料中に低レベルの副生成物として形成される化合物である。例えば、コーヒー豆を焙煎したり、食肉をオーブンや直火で焼く際に4-MEIが生じる。4-MEIは、ある種のカラメル色素(クラスIII及びクラスIVのカラメル色素として知られている)の製造中にも生成される。クラスIII及びクラスIVのカラメル色素は、量としては最も多く使用される食品着色料である。
Q2:4-MEIを含有する食品の摂取にリスクはあるか?
A2:最新の科学に基づくと、食品中で予想されるレベルの4-MEIによって示される、即時あるいは短期の健康リスクがあるとFDAが考えるに足る根拠はない。
Q3:4-MEIが発がん性物質であることを示す研究をどう考えるか?
A3:国家毒性プログラム(NTP)は2007年、ラット及びマウスを用いた4-MEIに関する毒性試験の結果をまとめた報告書を発表した。ラットでの2年間の試験では発がん性に関して結論は出なかったが、マウスでの2年間の試験では特定の肺腫瘍発生率の増加を示した。げっ歯類を用いて実施されたこれらのNTP研究での4-MEIレベルは、クラスIII又はクラスIVのカラメル色素の添加の有無に関わらず、現在の食品摂取による4-MEIのヒトへの推定ばく露量をはるかに超えるものであった。
Q4:4-MEIは他の毒性作用を引き起こすことが示されているか?
A4:NTPは2020年3月に、ラットでの4-MEIに関する多世代生殖試験及び発生試験の結果を発表した。これらの種類の毒性試験は、ある物質へのばく露がラットの子孫における生殖、受胎能力及び発達の変化に関連しているかどうかを判断するために行われた。当該研究は、試験されたレベルでの雌雄のラットの生殖及び発達への影響を示したが、使用された用量は、以前の発がん性試験で使用された用量と同様であり、食品由来の4-MEIの現在のヒトへの推定ばく露値をはるかに超えていた。
Q5:FDAはカラメル色素中の4-MEIにどう対応しているか?
A5:食品におけるクラスIII及びクラスIVのカラメル色素の使用が安全であることを保証するために、FDAは現在、4-MEIの安全性に関する入手可能な全てのデータの再評価を行っている。2018年、FDAは、食品におけるクラスIII及びクラスIVのカラメル色素の使用による4-MEIの消費者への潜在的なばく露についての評価を公表した。
 FDAの現在の再評価と当該ばく露評価は、FDAが取るべき規制措置がある場合には、その決定に役立つであろう。係る措置には、クラスIII及びIVのカラメル色素に存在する可能性がある4-MEIの量に基準値を設定することが含まれるであろう。しかしFDAは当面、4-MEIに関する懸念を理由に消費者が食事を変えることを勧めるものではない。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) -
URL https://www.fda.gov/food/food-additives-petitions/questions-answers-about-4-mei
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