食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05360250475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、食事療法として塩化カリウム(KCl)を用いた塩は健康リスクの可能性があることを公表
資料日付 2020年4月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月2日、食事療法として塩化カリウム(KCl)を用いた塩は健康リスクの可能性があることを公表した。
 食卓塩と言われてる塩化ナトリウム(NaCl)の代替として使用されるKClは、低ナトリウム食(無塩食)を必要とする患者を対象としている。しかし、これらの患者によるKClの摂取にはリスクがある。これらの患者は、しばしば高血圧、心不全、腎不全、糖尿病といった疾患を持っていて、これらの疾患は、直接的(疾患自体又は合併症のため)、又は間接的(治療の副作用)な血清カリウムの異常のリスク要因である。これらの患者については、代替として使用されるKClの摂取によって高カリウムの状態を悪化させ、健康に大きなリスクがある可能性がある。
 ANSESは、NaCl摂取量を低減させる、又はKCl摂取量を増加させる必要のある者に、医薬品とKClを用いた代替塩の相互作用による高カリウム血症のリスクについて情報提供することを推奨する。
 当局に対し、KClを用いた塩の使用に関するラベル表示上の情報の不足による、消費者、とりわけリスクを増加させる疾患があり、医師による診察が不十分である又は診察を受けていない者へのリスクについて警告した。
 規則(EC)1924/2006によって承認されているカリウムに関する健康強調表示について当局に注意を促した。健康強調表示のうちの1つは、「カリウムは血圧を正常に保つ働きがある」と表示される。この表示によって、高血圧症患者がKClを含む食品を選択し、リスクにさらされる可能性がある。
 また、食事によるカリウムの摂取量は、食品の製造工程が理由で(ナトリウム塩の代替、食品のカリウム強化、添加物及び加工助剤)、定量が困難である。高カリウム血症のリスクのより詳細な評価のために、今回言及したリスクの高い集団のカリウム摂取量を定量することができる調査の実施を推奨する。
 高カリウム血症のリスクを有意に低減させるためには、リスクのある患者の厳格で定期的な診察が重要であると強調する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) -
URL https://vigilanses.anses.fr/sites/default/files/VigilAnsesN10_Avril2020_Nutrivigilance_Hyperkaliemie.pdf
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